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プロレスよありがとう!クレイジーでモンスターな好事家がマニアに捧げるメモリアルブログ(31) プロレススーパー仕事人列伝➈ レス・ソントン編・1

2019/02/06

綺麗に負けられるテクニシャン

今回は初代タイガーマスクの対戦相手として、またビル・ロビンソンのパートナーとしても活躍したレス・ソントン編です。ソントンは英国海軍を除隊後、スネーク・ピットの異名で知られるビリー・ライレー・ジムに入門。1957年にデビューしています。もともとは英国を中心にヨーロッパ各地をサーキットしていた選手ですが、1970年、日本でジン・キニスキーと出会い、彼の紹介でカナダのバンクーバー地区に進出して以降はカナダを主戦場にしました。1978年にはイギリス連邦のニュージーランドにて、大英帝国ヘビー級王座を獲得、また1980年3月、レロイ・マクガークがプロモートするオクラホマ地区にてNWA世界ジュニアヘビー級王座を獲得もしています。

この映像は大英帝国ジュニアヘビー級王者のトニー・チャールズ(Tony Charles)対レス・ソントンの一戦ですが、実況ではさかんに米英ジュニアヘビー級王者同士の対決を謳っています。まあその方が盛り上がるんでしょうけど、絶対的ベビーフェイスと思われるトニー・チャールズを引き立てる役としてソントンは実にいい仕事をしています。

えてしてビリー・ライレージムというのは職人というか強豪を生み育てたイメージがあるのですが、ソントンのようにエース格の選手を引き立て、なおかつ悪役として特別悪いことをするわけでもないのに、きれいに負けられる選手も生み出しているというのはなかなか興味深い所です。ソントンのような選手というのは今日日なかなかお目にかかれないと思います。

この試合でソントンは序盤でエルボーパットを連発して多少荒くれもの的なイメージ?のアメリカ代表を演出している場面があるのですが、もともとがビリー・ライレージムの出なんで、グラウンドでも実力が拮抗している場面を数多く見せています。試合は10分未満と大変短いのですが、ソントンの仕事人ぶりが明確にわかる試合だと私は思います。

蛇の穴の牙が光る

試合が短いことで言えばもうひとつ、リッキー・スティンボード対レス・ソントンという試合もなかなか興味深いので、ご紹介しようと思います。この試合も実は5分ちょっとで終わっています。私は失念していたのですが、この当時、アメリカでリッキーは折に入れたコモドドラゴンを抱えて入場していたのですね。気が付きませんでした。のちにWCWなどではドラゴンの着ぐるみで入場していたりしてて、こっちもそれほどぱっとしないイメージがあるリッキーですが、日本人的には入場テーマはやはりライディーン一択なんで、ほかの曲が流れても違和感があります。

さて、この試合のソントンですが、リッキーのアームホイップにわざと逆らうような動きを見せています。二回目に投げられたときはきれいに投げられているので、その対比も面白いですね。最後はこちらもあっさりやられています。が、NWAヘビー王者でもあったリッキーと、ジュニア王者のソントンが拮抗した試合をしてもやはりおかしな絵になるでしょう。比較的淡々とはしてますが、ところどころにキラッと蛇の穴の牙を光らせるあたりがレス・ソントンの魅力だと私は思っています。

 

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