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[プロレス入場テーマ曲] プロレス的音楽徒然草 鶴龍コンビのテーマ

2018/08/31

合体テーマとは

プロレスの入場テーマ曲には通称「合体テーマ」というものが存在します。個人のテーマ曲でも、スタン・ハンセンの「サンライズ」のように複数の楽曲を合体させたものもありますが、プロレステーマ曲で合体テーマというと、大概は「タッグチームの入場テーマ曲」として捉えることが多いようです。

合体テーマの先駆者というとやはり新日本プロレスではなく、全日本プロレスですね。中でも年末の風物詩である世界最強タッグ決定リーグ戦の存在は非常に大きかったと思います。とはいえ、テリー&ドリーのファンク兄弟の場合、テーマ曲は「スピニングトーホールド」で統一されてましたし、マスカラスブラザーズも「スカイハイ」一曲ですみました。馬場、ドリー組みたいな例だと、スピニングトーホールドをかけていました。

ところがハンセンの移籍、そして全日本第3の男として天龍が台頭してきたことで、片方の選手のテーマ曲だけ使うとイメージ的にその選手が格上に捉えられる可能性がでてきたため、見せる側である全日本プロレス中継サイドも知恵を絞り、結果生まれたのが「合体テーマ」ではないか、と私は推察しています。

商品化が極めて困難

80年代にこの合体テーマ曲をプロレスファンに認知させたのは、鶴龍コンビと超獣コンビであることは疑いようもありません。実際80年代には合体テーマ曲のアルバムが発売されています。ただ、もちろん著作権の問題があるため、カバーアルバムではあります。まあ、バップのプロレステーマ曲アルバムはほぼカバーなんですが。

鶴龍コンビの場合、オリジナル曲(J=ジャンボ鶴田さんのテーマ)+既成曲(サンダーストーム=天龍さんのテーマ)という構成になっていますが、曲が入れ替わる際に、サンダーストームに被せられた雷鳴の音源が一部上乗せされており、繋ぎの不自然さが上手く誤魔化されています。このテクニックは、のちに川田・田上組の合体テーマでも流用されました。

合体テーマは著作権の関係上、商品化が極めて困難です。上で書いたようにカバー版ならありえますが、プロレステーマ曲マニアは、粗悪なコピーよりオリジナルを求めます。従って仮に発売しても売れないわけです。件の合体テーマ曲アルバムは確かLPレコードで発売はされていますが、CDをはじめ、デジタル化はされていないはずです。

著作権的にはグレーゾーン

私が知る限り、合体テーマ曲が商品化されるには、

①作曲者が同一人物
②作曲者が異なる場合でも両者の了解がある場合
➂‪作曲者が同じ国の人間
④著作者、レコード会社がプロレスに理解がある

などの点をクリアしないと難しいでしょう。なんせオリジナルの楽曲を第三者がいじくり倒すわけですからね。新日本の天山・小島(テンコジ)のテーマは、どちらもプロレス入場テーマ曲として、制作された前提があるためか、作曲者が異なりながら合体テーマ曲がCD化されていますが、これはレアケースといっていいでしょう。

今聞くことができるのは、現代の機材を使ってプロレス入場テーマ曲マニアが、オリジナル音源を使用して限りなく、会場使用版の合体テーマ曲に近づけたものをネットで聴くことはできます。

しかしながら、著作権的にはグレーゾーンに近い存在なので、CD化やデジタルミュージックとして発売されるのは困難でしょう。プロレス入場テーマ自体が著作権的には徒花ではあるのですが、中でもグレーゾーンな位置にいる合体テーマは、プロレスの中でしか存在を許されない作品なのかもしれません。

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