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林 祥弘選手 追悼イベント『YOSHIRO FOREVER』〜がむプロをもっとも愛した男の旅立ち〜観戦記(平成28年10月16日(日)がむしゃら道場)

林 祥弘選手 追悼イベント『YOSHIRO FOREVER』〜がむプロをもっとも愛した男の旅立ち〜日時…平成28年10月16日(日)15:00〜場所…がむしゃら道場

正直あれからもう49日が過ぎたのか、と思うとビックリである。奇しくもイベントの日がたまたま49日になるというのは凄すぎる。

ただ、前日が結婚パーティーで翌日が49日という連日の冠婚葬祭という経験が未だかつてなかったので、出る間際までしんどくて、でもプロレスはみたいので、それこそ這ってでもいくつもりだった。その願いが届いたか、近隣の駐車場に運良く空きができて、すべりこみ、無事セーフ。

イベントは全選手入場してからの「林祥弘を語るトークショー」からスタート。ドンタッカーが指名した選手が語るスタイルなのだが、つまらなかったり、公開不可な話の持ち主は即退場というルール。この中には毛利道場エゴイストのメンバーも入ってのトークショー。しかし、林祥弘と同期の七海健大と、林祥弘の後を継いでタッグベルトを保持することになったMIKIHISAの2人がまさかの退場!林祥弘の素顔の中には、YASUが話したなぞなぞの話とか微笑ましいエピソードも多かった。その後大向美智子さんも交えて楽しいトークが繰り広げらた。

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▼GWO presents 6人タッグマッチ(30分1本勝負)
①×SEIJIROH & 尾原毅 & 陽樹 vs ○MIKIHISA & 豪右衛門 & マスクド・PT
(15分20秒)

SEIJIROという選手はがむしゃらプロレスの歴史には欠かせない人間である。尾原毅の歴史にも林祥弘の歴史にも彼の名は登場する。試合前のトークショーで、本人の口からがむしゃらプロレスの入団前に林と会っていることが語られている。

そして。三年ぶりの復帰になるSEIJIROだが、この日に向けて練習はしてきたらしい。ただ、私も彼と話したのは一度だけだし、試合自体も7年で二試合しか観戦してない。それゆえ全盛期のファイトを知らない。だから現状だけで判断するならば、やはりブランクは如何ともしがたい印象だった。ただし、彼と行動をともにしてきた尾原毅がSEIJIROに全幅の信頼をおいている雰囲気がなんかとても良かった。話の上でしか聞いていなかった2人の縁を試合で観ることができたのは幸いだった。

そして敵方にもSEIJIROにゆかり深いマスクドPTがいる。親しき仲にも容赦なしのPTは例によってゴング前に奇襲。場外なんかないに等しい道場内で場外乱闘をはじめてしまう。その後はほぼSEIJIROのローンバトルになる。胸をミミズ腫れにし、紫に変わっても気迫だけは衰えないSEIJIROの姿にはうたれるものがあった。

現役バリバリの選手たちに囲まれて正直キツかったとは思うが、あの気迫はきっと林祥弘に届いていたと私は思う。

SEIJIRO以外だと豪右衛門対陽樹のぶつかり合いが印象に残った。やはり現在進行形でこれからも続く闘いを見せないことには、林祥弘も安心して引退はできない。そういう意味では昨年林と死闘を繰り広げた陽樹と、林とのタッグで至宝を松江から取り返した豪右衛門が合間見えたのもある意味運命的な気がする。近い将来シングルでこの2人の対戦をみてみたいものだ。

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▼毛利道場・Egoist 追悼提供タッグマッチ(30分1本勝負)
②×影狼 & モミチャンチン vs ドラゴンウォリアー & ○土屋クレイジー
(10分56秒)

トークショーで「自分たちが(提供試合)入ったことで、出られなかった人もいる」ことをしきりにすまながっていた土屋クレイジー。実は総合の選手時代にマスターとは縁があり、そこからまさかの流れでがむしゃらプロレスと関わることになったことで、感慨深いものがあったように私にはみえた。

カードを決めた大向さんも忘れていたのだが、がむしゃらプロレスとエゴイストがはじめて接点を持ったのが4月の山口でのイベント試合でエゴイストが提供した試合と同カードとなっていた。したがって春以来久しぶりに影郎をみることができた。

ただ、プロレスの流れに適応している他の3人とは違い、まだ総合の動きが抜けきれていない影郎と絡む際は、やや総合よりの立ち上がりになった。そこは暖かいようで容赦のないがむしゃらプロレスの観客からは「総合じゃないぞ!プロレスをやれ!」とヤジが飛ぶ。とはいえ、4月の頭にはまだ総合の癖が抜けてなかったモミチャンチンや土屋、ドラゴンらが中旬のFREEDAMS周南大会ではもう完全にプロレスの動きに適応していてそのあまりのスピード進化に舌を巻いたものだが、本当はあの3人が異常なのであって、影郎くらいの動きが普通なんだと思う。

しかし、あれからさらにさらに研鑽を積んできたエゴイストメンバーは適応能力が高い。即座に影郎を含めた4人はプロレスの動きに転じる。中でもGAM1出場組のモミチャンチンとドラゴンウォリアーのキレがよい。モミチャンチンの腹ラリアットも、ドラゴンのカミソリスィンギングネックブリーカーは今回も脅威になっていた。

最後は影郎が力尽きて土屋の軍門に下ったが、正直彼らの進化ぶりからすると、この結末が次見ても同じになるかと言われたらその保証もない。試合後はマイクで土屋が「林祥弘とはもう闘えない。だが林を知る人間がここにはたくさんいる。だったら一人一人とやってやる!見に来いよ」とアピール。

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▼林祥弘メモリアルタッグマッチ(30分1本勝負)
③×TOSSHI & 鉄生 vs ○YASU & 七海健大
(17分53秒)

林祥弘とは縁深い四人のタッグマッチ。YASUが入場時にオーバーザリミットの林バージョンのTシャツ着て出てきた時は感慨深いものがあった。ユニット当時はタッグ王者の七海健大と、ジュニア王者のYASUがタッグを組むケースはあまりなかった。林以外の3人がベルト保持者ということで、四人が試合で揃い踏みすることも殆ど記憶にない。そういう意味では袂を分かった現在に、YASUと健大のタッグが実現するというのも不思議な感じがした。

一方のTOSSHIと鉄生もかつてはよく見たコンビ。イベントになるといつも対角線にいた二人である。諸事情で一年以上ぶりの試合になるTOSSHIだが、YASUとの往年の連携もさび付くことなく披露してくれた。ただしやはり実戦を重ねてない分スタミナが切れていたのは明白で、やはりそこを七海健大に容赦なくせめられてもいた。このメンツになると俄然厳しい攻めを見せている七海健大だが、本当今回みたいな試合クオリティを毎回保っていたら、タイトル戦線の上位にいまだ名前があってもおかしくはないだろう。本人がどう思っているのかは定かではないが、まあトークショーで暴露されていたように「楽していい体になる方法はないか」と林に相談していたモードの七海健大だと、期待をかけるこっちがばかばかしくなる。でも今回のような魂のこもった試合を見せられちゃうと本当に困るんだよなあ。

まだ今年は終わってないけど、せめて来年は林の分までタイトルに挑戦する気でもう一回アタックしていってほしいなと思う。

この試合だけ感傷的になるのは致し方ないのかもしれない。実際林の持ち技を皆が意識して使っていたし、現在進行形とは違う戦いかたを四人がしていたと思う。だから、つぎに繋がるという見方はしないで、この試合はこの試合だけで完結していいと私は思う。

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試合後はYASUがマイクで締め。オーバーザリミットって誰一人マイクで締められない稀有なユニットだったけど、やはり年月を経て皆成長していくんだなあ、と感慨深いものを感じた。

最後は全員で林選手のパネルを持って記念撮影。始まる前はメンタルが取っ散らかってっていた私も終わる頃にはすっかり元気になっていた。やはりプロレスは素晴らしい!

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そしてイベントが終わると同時にまた雨脚がひどくなるという本当に不思議な出来事まで体験できた。イベント終了後は居酒屋がむしゃらに移り、林祥弘の試合映像をみながら皆で好き放題感想をいいあった。普通49日ってしんみりするもんだけど、こんなに楽しい49日ってかつて経験したことがない。本当にありがとう。林祥弘。いつかまたあった時はまたプロレスの話とか一久の話とかたくさんしよう!

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