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[入場曲]プロレス的音楽徒然草 キャプチュード

今回のプロレス的音楽徒然草は、前田日明選手の「キャプチュード」です。実はこの曲、第一次UWF時代には使われてなくて、新日本にUターンしてから使用されています。当時はまだ金曜夜8時にプロレスをやってましたから、その条件下でほぼ毎週流れていましたから、前田選手といえばこれという決定打になったことは間違いないです。

このキャプチュードというのはキャメルというバンドの「NUDE」というアルバムに収録されています。邦題には「Mr.Oの帰還」のサブタイトルが付いていて、これは終戦二十数年後に南島で発見された日本兵、故・小野田寛郎さんのことをさしています。その事件にインスパイアされた作られたコンセプトアルバムが本作なのです。前田日明といえばキャプチュード、キャプチュードといえば前田日明、というほどつながりの深い曲ですが、実はこのアルバム自体が小野田さんの帰還をテーマに作られているというのが面白いですね。ちなみにキャプチュード(captured)とは捕獲するという意味があって、日本人的には「?」となる部分です。小野田さんというと「捕獲」というより、「帰還」というイメージが強いですからね。この辺も文化と言葉の違いという点で興味深いところです。

そして前田日明自身の技の名前(相手の足をとらえてそのまま後方に投げる)にもなったこの曲はイントロの静かなキーボードにドラムがかぶせられ、キーボードリフの上をメル・コリンズのサックスがソロを取る導入部はプロレス入場テーマ屈指の格好良さです。ですが、この導入部、実は新日にUターンしたバージョンではイントロがカットされています。アルバムでは前曲に被るような形でイントロが入って来るので、切りにくい、編集しにくいというのはあるのかもしれないですが、あの静かなイントロから一転激しいドラムがなり響くこのギャップがよくて、ついつい「前田コール」をしたくなるので、イントロのないキャプチュードは個人的にはあまり好きではないですね。

このイントロ付きで流れ出したのは第二次UWFだったかどうかは記憶があいまいなのですが、少なくともリングスではすでにイントロ付きになっていたと思います。のちに闘魂三銃士の橋本や蝶野のテーマ曲に壮大かつ静かなイントロが付くようになったのは多分キャプチュードが契機になっているかもしれないなと私は思っています。なぜなら闘魂三銃士がヤングライオン時代に上で活躍していたのが前田の世代ですから、セコンドについている彼らがなんらかの形で影響をうけている可能性は捨てきれないですね。

イントロと本編のギャップを作ることでいうと、キャプチュードの前にサンライズ(スタン・ハンセンのテーマ)やヤンキー・ステーション(ザ・グレートカブキのテーマ)などがありますが、これらは別な曲をイントロにもってきて張り合わせたものです。蝶野や橋本のケースは実を言うとこちらになるのですが、キャプチュードはオリジナルからすでにギャップを取り入れていたというのは面白いですね。もちろん冒頭でも書いた通り、キャプチュードはプロレス入場曲として使われることを想定して作られたわけではないんですけどね。

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