[プロレス入場テーマ曲] プロレス的音楽徒然草 テキサスファイト
2018/07/05
本日は、故・ディック・マードック選手の入場テーマ、テキサスファイトのご紹介です。
この曲は埼玉西武ライオンズのファイトソング(九州限定)として一般的には有名ですが、もともとはテキサス州立大学のアメフト部の応援ソングです。
実はこのテキサスファイト、バージョン違いがいくつも存在しています。基本同じ曲なんですが、演奏するTexas Longhorn Bandは、日本でいうなら吹奏楽部みたいなものなんで、メンバーは入れ替わりがあるわけです。
ですから、演奏する人間が違う分、異なるテキサスファイトが存在していてもおかしくないわけです。
ちなみにマードック選手は全日本から新日本に転出していますが、全日本時代には「チャンピオン」というオリジナル曲を使用していた時期がありました。
このチャンピオンはもともとジャイアント馬場さんのテーマ曲として作られたのですが、馬場さんがあまり気に入らなかったのか、結局使われなくてマードック選手のテーマになった経緯があります。
その馬場さんとマードック選手の関係は全日本離脱後も続き、巡業先で馬場さんに遭遇すると何事もなかったかのように、「ビール奢ってくれよ」とねだり、馬場さんも「しょうがないなあ」といいながらご馳走していたそうです。
猪木さんとの関係は不明ですが、対UWFの闘いでは新日本軍の助っ人も果たしましたから、そう悪くはなかったのでしょう。
実力は世界チャンピオンレベルでありながら、アメリカではプロモーターに使いづらい選手として睨まれていたらしいマードック選手も、日本の水はあっていたのでしょう。
いきつけのお店もたくさんあったそうです。
未だに愛され続けている陽気なテキサンの笑顔をこの曲を聴くたびに私は思い出すのです。