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[プロレスブログ] 200%元気になれる!世界プロレス式コミュニケーションガイド研究所長による発想の転換のすすめ(30)信頼関係と嫉妬

2017/02/08

プロレスのコミュニケーションにも色々とあり、目で見てわかるのは、技と技とのやりとり、肉体同士のぶつかり合いなどがあります。

一見いがみ合っているようで、実は信頼関係があるという奇妙な現象もプロレスではよく見られます。闘うもの同士がリング上で仲良しこよしになる必要はありませんが、実際に仲が悪いかよいかは見ているお客さんにはあまり関係ありません。

かつて「俺はお前のかませ犬じゃない!」発言でライバル藤波辰巳(当時)に反旗を翻した長州力選手は、同時期に「藤波だからこそ本当のバックドロップが放てるんだ」という発言を残しています。

この言葉の真意を読み解いていくと、まず基本的に思い切り技をかけても相手がけがしない、という信頼が伺えると思います。練習もろくにしていない選手がリングに上がるとまず技をかける相手は怖くて技をかけられません。

その点、藤波選手はしっかりした練習を積んでいることがライバルとしてわかっているからこそ、おもいきった攻撃ができるということを長州選手はいいたかったんだと思います。

もちろん、リングの上では相手を叩き潰すのが信条ですから、普通の人間なら間違いなく死亡するであろう技を、思い切ってぶつけていくのは鍛え抜かれたプロレスラー同士の間では「礼儀」ともいえることでもあるのです。

と同時に自分も藤波選手に負けないほどの練習を積んできているのに、なぜチャンスに恵まれないんだ?という憤りがあっての「かませ犬」発言だったので、決して役割を演じていたわけでもないのです。そもそもアマレスエリートとして、オリンピックにも出場経験がある長州選手は「噛ませ犬」どころか、好待遇で入団したエリートであり、一方の藤波選手は練習生という下積みを経験し、バックボーンもない中、のしあがってきたたたき上げであり、本来は雑草的位置にある藤波さんが長州選手の咬ませ犬になってもおかしくはなかったのですが、アマチュアの実績がそのまま通用しないところがプロレスの面白いところでもあります。

信頼関係と嫉妬が同時に交錯し、それが火花を散らしあうライバル関係は多くの人のハートをつかみ、二人の闘いは「名勝負数え歌」と呼ばれるまでになって、80年代の新日本プロレスのドル箱カードにまでなりました。

発端は長州選手のジェラシーだったかもしれませんが、結果として一方向のコミュニケーションが相乗効果を生んでみているお客さんをもまきこんでいく感情のうねりにまでなっていったことは大変素晴らしいことだと思います。プロレスがコミュニケーションを伝えるうえで大変優れたツールだということは、この一連の名勝負を見てもわかりますね。

ジェラシーというのはえてして悪い感情のように思われがちですが、実際はこうしてエネルギーにかえて爆発させることができると、想像をこえた化学反応を起こすことだってあるのです。

長州選手に一方的に嫉妬されたことを、プロレスラーとして逃げすに真っ向から受け止め闘いに昇華させた藤波選手もまたプロレスラーとして大変素晴らしかったと私は思っています。時代を超えて今もなお、藤波、長州両選手がリングで対峙するとそれだけでもうえわくわくしてきます。そのくらい激しい戦いをしてきたからこそ、二人ともレジェンドになった今でもそこにいるだけで興奮と感動を呼び起こせるのです。

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