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がむしゃらプロレスファン感謝デー(15・12・20 日 がむしゃらプロレス道場)観戦記

がむしゃらプロレスファン感謝デー(15・12・20 日 がむしゃらプロレス道場)観戦記

今年も感謝デーの季節が来るといよいよ年の瀬も押し迫り、新しい年が間近に迫っている感じがしてくる。今年の場合、ビッグマッチが通常よりもちょっと早めだったせいもあって、追撃戦という形で、本大会を含め二大会があった。これも例年にはないことで、ビッグマッチででてきた課題を年内に修正できるチャンスがあったともいえる。

プロレスの試合はメインで二試合。その前にふくおかよしもと勢によるお笑いバトル「G1グランプリ」が開催され、鉄生人気?でダントツの票を稼いだメタルラックが優勝。会場は爆笑の渦だった。プロレスにチャレンジしたことで皆いい感じで変わりつつあるのも面白いなあと思った。なんでも芸の肥やしにはなるものである。そして彼らを交えてのゲーム大会も大盛り上がりで、ファン感らしいいい感じのイベントになっていた。やっぱりイベントというと主宰が別にいて全体の進行に合わせる形が多いのでたっぷり時間が取れるこういうイベントはなんかほっとできるものがあるのだ。

第一試合;×トゥエルノ・ゲレーロ対○パンチくん

試合前の練習では帽子だけ脱いだ、いつものマリ◯パンチくんがいたので、またお馴染みのゆるい感じで若いゲレーロを翻弄するのかな、と思いきや登場したのはフード被った赤のパンタロンスタイルにパンチくんのマスクだけ被った上半身裸の選手が!

え?まさか対ヘビー級モードのライガーに合わせて?パンチくんまでまさかのバトルモードになるとは!ある意味別な形でゲレーロには試練になりそうな…。しかし意表突かれすぎてびっくり!

場所が道場であるため、飛び技は限られるし、場外もお客さん入れてしまうと乱闘スペースもない。そんな中をおかまいなしにズカズカ踏み込んでいく2人は、とうとう場外に出て、コンクリートの上でブレンバスター合戦!

リングにもどれば胸のミミズ腫れも厭わないチョップ合戦。かつて小橋と健介がやり合ったチョップのラリーほど綺麗ではないが、不恰好でも魂のこもった応酬は見る側の気持ちをも熱くしていく。

形だけ綺麗にみせなくても、こういう試合は一番お客さんに届く。かつて対大谷戦、対KENSO戦などで闘志を前面に出したファイトで会場を熱くしてきたK選手にしてみれば、マスクのあるなしは関係なく、お客のハートに届く試合はできるんだよということを伝えたかったのかもしれない。パンチくんのことだからそう邪推しても「気まぐれ」の一言で片づけられそうだけど、結果的にゲレーロのハートに火をつけたのは確かである。ジュニアのタイトル挑戦を直前まで迷い、ひなた苑で「(挑戦表明が)遅いよ!」をYASUに突っ込まれていたあのころのゲレーロではない。最終的には力尽きたものの、ボストンクラブという新人が通る登竜門的拷問技をくらったということで意味も価値もある一戦だったと思う。

第二試合:○陽樹・尾原毅・ジェロニモ対鉄生・豪右衛門・×MIKIHISA

11月の芸術劇場大会で激しく火花を散らしあったMIHIHISAと尾原の追撃戦的意味合いもあったこのカード。しかし、個人的にはそれぞれの実質的なチームリーダーになった陽樹と鉄生の変化に注目していた。なぜかというとたぶんお互いの人間関係は変わってないし、プロレス観も変わってないんだけど、個人的な好き嫌いよりチームの一員としての自分をどれだけ出していけるかがカギになると思っていた。
実際、何かにつけては今でも火花を散らしあう両雄だけど、この試合に関しては完全にチームプレイに徹していた。立場が人を作るというけど、危険な香りが減った分、試合の完成度は高くなっている。そして依然くすぶるお互いへの相容れない部分がいい形で競争を生んでいる。

もうひとつ注目なのは、だいたいここ最近は年一回をめどに試合をしてきた尾原が現役最前線のメンバーの中でどれだけ存在感を出していくか。確かに6人タッグだとあらは目立ちいにくいが、もともと6人タッグは苦手な尾原が、それも過去まったくタッグを結成したことがないジェロニモ・陽樹との連携に不安を残せないか心配ではあった。

確かにブランクを感じさせないコンディションを作ってきているのは生真面目な尾原らしいところだと思うのだけど、同時に最前線にいるのが100キロ超のメンツであり、尾原が最前線にいたころにはいなかったタイプの豪右衛門あたりには、ご自慢のキック一発では相手が倒れてくれない。コンディションがいいといっても尾原の体格までがもとに戻っているわけではないので、往年の蹴りの切れはそのままだとしても、そこにのっかっていく体重が減っている分、蹴りの威力がほんのわずかだけど、全盛期を下回っているのだ。MIKIHISA相手だとわからないことだけど、やっぱり超重量級の鉄生・豪右衛門相手だとやっぱり厳しい。とはいえ、体格差を感じなくていい関節技の切れまではさび付いていないので、やはりチーム凱にとっては貴重な戦力であることに変わりはない。と同時にMIKIHISAにとってもよいお手本になりえる存在として尾原がいることは、やはり貴重だと思う。

試合は途中、ジェロニモのローンバトルが続き、またしても芸術劇場の再現か?と思われたが、あの時の反省を生かして孤軍奮闘して尾原や陽樹につなぐ役割を全うしていた。ゴムぱっちんを口から離してしまったのは、ご愛敬だったけど^^辛抱して味方の反撃を待てた点もチーム凱が寄せ集めでない集団になりつつある証拠だろう。

全試合終了後、ゲレーロがリングに上がり新設の「インターコンチ」ベルトへの挑戦を表明。これに対してなんとgWoの代表はマスクドPT。リングに上がると「YASUに負けてジュニアもとれなかったやつが、ジュニアダメだったからって違うベルトに挑戦?そんなにがむしゃらのベルトは甘くないんだよ」と挑発。これに対して「練習してきて下さいよ」と堂々と受けて立ったゲレーロ。にわかに面白くなってきたこのタイトルを巡ってまた新しいドラマが生まれそうな感じがしてきた。来年はまた大きな波乱が起きそうな予感がする。

-プロレス観戦記