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イベント試合『北九州からあげ王座選手権』がむしゃらプロレス門司港からあげ王座決定戦 観戦記

イベント試合『北九州からあげ王座選手権』がむしゃらプロレス門司港からあげ王座決定戦 観戦記(2015年8月30日(日)会場/門司レトロ中央広場)

イベント試合『北九州からあげ王座選手権』がむしゃらプロレス門司港からあげ王座決定戦 観戦記(2015年8月30日(日) | Facebook  ←写真はこちら

 

前日は天候不順も手伝ったからあげ選手権。しかし降水確率70%(当初)と予報されていた試合当日は曇りながらなんと雨は降らず。12時過ぎに門司港駅についたら、そこからでもはっきりわかるくらいのすごい人、人、人。本当にすごいことをしたんだなあと思う。これで春のラーメン、夏のから揚げ、秋のカレーにあと冬なんかが加わったらいうことがないだろう。今の門司港のエネルギーを感じずにはいられないイベントだった。

なんせラーメンとかと違って勝手がわからないということもあって、選択にはかなり迷ったものの、結局食べたいからあげ(含むがむしゃら)だけ食べられたのでこっちもいうことなしだった。

▼正規軍vsGWO対抗戦 6人タッグマッチ(30分1本勝負)
①陽樹 & ×ジェロニモ & トゥルエノ・ゲレーロ vs ○鉄生 & 豪右衛門 & L.O.C.キッド
(11分24秒)

試合前に王座を独占したチーム凱が、アニスピガールズに呼び込まれるが、誰も入ってこない。しばらくしてもう一回呼び込んでやっと入ってきた。このもっさりした感じ?がファッショナブルな?gWoとうまく対極化すると、盛り上がる気がする。

さて、ここのところ連戦連勝を続けているチーム凱だが、勝ちどきを大会前にあげてしまうあたり、少しイヤな予感がしていた。

試合はやはり乱戦からスタート。もともと因縁がある鉄生と陽樹はどんな場所でも激しくやりあうので、こういうイベント試合には欠かせない。わかりやすさでいうと、つかみはバッチリ!ほかの選手もそれぞれ仕事のできる選手なので、安心してみていられた。

ちょっと予想外だったのはもとヘビー級のチャンピオン鉄生にゲレーロがケンカを売っていったあたりが新鮮ではあった。やはりどこかに驚きがあると、それだけで得した気になれる。ゲレーロがおなじジュニアのキッドではなく、ヘビー級の鉄生にケンカ売ったのは面白かったし、試合を盛り上げたことには違いない。試合後もゲレーロは鉄生につっかかっていったし、これはまた新しい顔合わせがみられそうで目が離せない。

連携面でいうとやはり一枚岩なのはgWoかなという感じがする。多少鉄生が首を気にしながら試合していたけど、豪右衛門とキッドが好フォローに入る。対して意外と組んだ回数は多くない陽樹とジェロニモ、そして立ち位置が無所属なゲレーロが、流れるような連携をみせていたかというと、gWoほどではなかった。

しかも下手すると陽樹は鉄生しか目がいかなくなるところがある。因縁ある相手だし、ある意味仕方ないが、このチームで司令塔になりうるジェロニモがつかまるとやばいかな?と思っていたら、そのジェロニモが孤立。鉄生の重い攻撃に沈んでしまった。

やはり司令塔が機能する前に、司令塔をつぶしておく。タッグ王座決定戦でもそうだったが、あの時はTA-KI封じに出たgWoは、今度はジェロニモ封じに出て、今度は成功した。こうして本気になるとそもそもが実力のあるgWo。11月のビッグマッチにむけ先に気勢をあげた格好になった。

▼GWA Jr.ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
②【挑戦者】○YASU vs ×TOSSHI【王者】
(14分06秒)

デビューしてすぐにTOSSHIがヒールになり、この対決はベビーであるYASU対ヒールのTOSSHIという構図でずっと続いてきた。しかもYASUよりTOSSHIの方が勝率もいい。

試合見ていると実力差は拮抗した印象があるものの、昨年末もYASUを退けてTOSSHIが王者になった。戴冠前ならメテオロケッツとしてタッグでやっていくのもアリだろうが、GAM1でYASUが吐露したように、TOSSHIがチャンピオンのままでチームになるのは、どこかに違和感があったのだろう。

それはともかくこのイベント試合でプロレスのなんたるかを見せつけるには、この2人はもはや欠かせない。試合中も鮮やかな攻防に歓声があがっていたし、この大会のキモとして2人は文句ない働きをしていた。

面白いのは後方にいた女性(多分初めてがむしゃらプロレスみるであろうと思われる)がやたらと「YASUって体脂肪率一桁だよね」って言っていたのが耳に入ってきて可笑しかった(^。^)

さて、試合は序盤にトペ三連発を決めたTOSSHIが優位に立つかと思いきや、中盤からYASUが盛り返し、五分五分の展開に。少しいつもと違うとしたら、YASUがやたらフットスタンプを多用していた感じがした程度で、力の差はほとんど感じられなかった。

最後はやはりフットスタンプにかけたYASUの執念がTOSSHIの厳しい攻撃を凌駕して熱戦にケリがついた。まあフットスタンプ自体は個人的に好きな技ではないんだけど。選手寿命を縮める技だし。実際ケガ知らずの越中が一年欠場したのも、フットスタンプの着地が原因だったし。でもYASUがこれで勝負をかけたい気持ちは伝わってきたので、あえて言及はしないでおきたい。

試合後、TOSSHIがベルトを巻こうとした手を払い「これががむしゃらジュニアの闘いだ!」と言ってのけたYASUにはどこかふてぶてしさが漂っていた。メテオロケッツ再始動に暗雲が垂れ込めたか?いずれにせよ、また新しい流れが来そうな予感がした試合ではあった。単なるライバルの切磋琢磨する関係から一歩踏み込んだ感じが私にはした。

▼GWA ヘビー級選手権試合(60分1本勝負)
③【挑戦者】○林祥弘 vs ×七海健大【王者】
(11分42秒)

デビューが全く同じ09年11月23日のふたり。ともに苦労人でもあり、なかなか越せない先輩の壁と、下から恐ろしい勢いで築き上げてくる後輩との狭間で苦悩したであろう2人。一時同ユニットにいながらあまり組んだ記憶もないので、対角線にいてもそんなに違和感はない。

そんな二人がタイトルをかけて争うのだから、見ているこちらには格別なものがある。トーナメントと違い、お互いだけをみていればいいこのメインは、二人にとっても好都合だろう。

こちらが思い入れをいだけるのと同時に、どことなくこの二人にしかわからない世界があるのかもしれないなあ、というのは見ていて感じた。そこはやっぱりやったものしか踏み入れられない領域だと思う。こういうことを感じられるくらいに2人が成長をとげてくれたことを本当にうれしく思う。デビューからずっと見続けてきてよかったなあと感じられたし。

試合は序盤は健大が押し気味に、後半は林が盛り返した。ともに足殺しに執着していた(先に林が鎌固めで、後で健大がサソリ固めで攻撃した)ように見えたが、スタンドになると七海健大の打撃の強さに、林が押し込まれる場面もみられた。以前ならここから反撃できないまま終わっていたが、この日の林は最後まで集中力がきれなかった。序盤のさぐりあい、グラウンドでの消耗戦、スタンドでの打ち合い、そしてフィニッシュにつなげる流れ、どれも申し分なかったと思う。GAM1で一回戦負けした両者が反省を踏まえたうえで、それを教訓にしてきたのだと思いたい。

結果はついてこなかったけど、正直七海健大に関しては、個人的に鉄生からベルト奪った試合より内容が良かったと思っている。同じユニットにいた2人だけどたもとをわかって闘うことになったことで、より両者が競い合い伸びあっていくのだとしたら、がむしゃらプロレスの未来は意外と明るいなと思った。

そして初のシングル戴冠となった林はよくぞこ今までの苦難を耐えて、ここまのしあがってきたなと思う。正直、「言ったもん勝ち」になるのはよくないけれど、でもこうして結果を出したのだから、多くを語るのはやめにしようと思う。

数で勝るgWoの多勢で、押し切ることも可能だったはずなのだが、場外やエプロンサイドでの攻防を一切やらずにここまでの内容を残したのであれば、もはやいうことはない。本当に感慨深い。外見に似合わず意外と泥臭い林のプロレスがひとつ形になって結実したことを、同じ山口県民としてYASUの戴冠とともに祝福したい。本当におめでとう!

そういえばGWAのベルトが二本同時に本州にわたるのははじめてかな?これも快挙だと思う。北九州市民はあまり歓迎したくないだろうけど。

試合後、林を総出で祝福するgWo。そこでドンタッカーがジュニアの新チャンピオンになったYASUを呼び込み、まさかのgWo勧誘。しかしリングにあがったYASUはどこか吹っ切れていて、迷いを感じなかった。メテオロケッツというある意味目立てそうな場所をけって、自ら闘う道を選んだのもまた、ある意味必然だったのかもしれない。

こうしてチーム凱のメンバーをしり目に、黒いTシャツに袖を通したYASUは、晴れてgWo の一員になった。まあ、多くの才能を集めて新世界を実現するという大元のnWoの理念からはなんら外れたことはしていないので、この拡張もまた混沌と新たな歴史の始まるになるだろうとは思う。

今後これを踏まえてどうしていくのかを示していくのが、チーム凱にしても、gWoにしても必要なことなんで、今後の展開に目が離せなくなった!

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