[プロレス観戦記] 九州プロレス『筋肉飛梅’14』(2014年3月23日(日)西鉄ホール)

九州プロレス『筋肉飛梅’14』(2014年3月23日(日)西鉄ホール)

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イントロダクション

1月の北九州大会で多くの問題点を露呈した九州プロレス。見切り発車的に道頓堀との対抗戦を決めたはいいが、肝心の道頓堀勢がまさかの仲間割れ→JOKER解散ということで果たして対抗戦になりうるのかどうかすら怪しくなってきた。討伐団との抗争を棚に上げててまで強行した以上はなんらかの落とし前をつけないと困るのだ。その上、エース筑前が欠場という弱り目に祟り目な展開で迎えた今年初の西鉄ホール大会。もはや失敗は許されない。その上筑前が重大発表するという。地味に自分たちでハードル上げてしまったし・・・・どうするつもりなんだろう?

オープニング

開場してしばらくは思ったより客足がのびなかった。毎年満員になっている西鉄ホール大会。これはやばいんじゃないか?そもそもスクリーンに今年から九州プロレス所属になったばってんの映像が流されていてただですら縁起が悪いのに・・・・最終的には満員にはなったんだけど。

第一試合:肉飛梅闘会始 15分1本勝負

●ウォーターマン日田丸 vs ○藤田ミノル[フリー]
(7分13秒 スクールボーイ)

どうでもいいところかもしれないが、SWSフリークとしては「闘会始」と書けば「たたかいはじめ」と読んでほしい。古賀野リングアナが「とうかいし」とコールしてしまったのが残念。しかしそれは些細なことで、実を言うと力がありながらカードに恵まれないもの同士のシングルとあって、これは序盤から大いにい期待できるカードだった。特に二人の間に因縁はないのだが、この相手になら今の自分を思い切りぶつけられるという期待からのにらみ合い、そしてハナからバチバチ飛ばしあう闘いになった。もともとそういうのをスカして自分のペースにもっていく藤田が相手の土俵につきあってバチバチやりあう姿ってホント若手時代以来じゃないだろうか?それくらい白熱した展開になった。1.5でこれ組んでくれていたらまだあの大会は違った印象になったのになあ、と恨み節をぶちけたくなるくらい二人のファイトは感情むき出しで、なおかつかみ合っていた。ここが重要なポイントで感情が先行しすぎると後味が悪くなるんだが、この試合はそうではなかった。結果はスクールボーイではやる日田丸を藤田がいなした格好になったが収まらない日田丸は感情むき出しで試合後もバチバチやりあうなど最後までけんか腰。これで因縁というか、当面の燃える相手ができたことで、藤田も便利屋から卒業、日田丸も上に這い上がるチャンスをつかんだと思う。

第二試合:九州お笑いプロレスサミット・九州vs道頓堀 20分1本勝負~お笑いバトル~

●ばってん×ぶらぶら vs ○太陽塔仮面[道頓堀プロレス](7分30秒 片エビ固め ※太陽トーン

今年から九州に活動拠点をうつし、九州プロレス所属選手として活動しはじめたばってん。しかし今まではDDTでやっていたようなカードの二番煎じだったり、意味のない3WAYだったりで、せっかく彼が三代目として継いだ博多ぶらぶらのキャラもうまく生かせずにここまできてしまった。九州にはいそうでいないお笑い担当(笑えないけど^^)というキャラは生かせば強みになるのに、カードに恵まれないというのはなんとももったいなかった。そこへ登場したのが太陽塔仮面。正直先駆者である「くいえべ」対決のようなハイクオリティなものではないにしても新しいお笑いマッチをできる相手としてはうってつけ。しかも何げに対抗戦である。太陽塔はレスラーだがばってんはあれでもお笑い芸人である。その立ち位置からすでに違うんだけど、いきなりマイクをもった太陽は「昨日から博多に来ましたが、私、博多が大好きになりました。」といきなり博多大好きアピール。しかも嫉妬のまなざしで見ているばってんに「じゃあ、○○さん(ばってんの本名)、博多のいいところをあと一ついってください」とマイクをわたされてしまった。芸人なのにレスラーにトークで負けてるばってんはしぶしぶ話にのってしまうが、太陽があげた博多のいいところには大拍手だったのに、ばってんのコメントには大ブーイングと帰れコール。「おかしいだろ?オレ地元だよ。応援される側だろ?」とばってんは激怒して太陽に襲い掛かるが、そのあとは何をやっても大ブーイング。新技ホークスエルボーは湯上谷の名前まで出したのに「ブー!」対して太陽の「タイガースエルボー」はバース、掛布、岡田ときて大喝采。

このお笑いマッチは意外にかみ合っていた。正直ばってん×ぶらぶらとしてはこの路線で生き残ることは充分可能だろうと思う。お笑いマッチではどっちかがブーイングあびるケースはそんなにないのだが、太陽が正攻法のお笑いで攻めてるのに、ばってんはしゃもじを凶器に使ったり、なぜか悪役殺法全開。しかもリングにばらまいたしゃもじの上にブレンバスターで太陽を落とそうとして逆に返されて沈むという結末もどんぴしゃり。これは名勝負数え歌の予感がしてきた。博多の笑い対大阪の笑いということでもこれは面白いと思う。太陽の再登場&レギュラー化をぜひ希望しておきたいと思う。

第三試合:ケンカ祭り~極悪・ちょいワル技巧派対決 30分1本勝負

●キシャーン vs ○旭 志織[KAIENTAIDOJO](0分57秒 反則)

約一年ぶりの登場となった旭は自分が呼ばれなかった原因を「テーマがない試合をしてきたから」と分析。そこで悪にそまったキシャ―ンを更生させるというテーマをもって、客席にも「なんか」「キシャ―ン」のコール&レスポンスを要求。しかしそこまでしておいてもやっぱキシャ―ンはキシャ―ン。テーピングをほどくと旭にチョーク攻撃。カウント5になっても締め続けたので即反則負け。

再試合

●キシャーン vs ○旭 志織[KAIENTAIDOJO](3分47秒 反則)

これに勝った旭が泣きの一回を要求。「お前がかわいそうだからうけてやるよ」とキシャ―ンが珍しくしゃべって再戦決定。今度は旭も本気を出してなかなかの攻防になり、コール&レスポンスも成功させたものの、結局キシャ―ンの手の内で踊らされていた旭はまたしても前試合と同じ手口で首を絞められ反則勝ち。

悠々と引き揚げていくキシャ―ンに「オレ、また一年よばれなくなるよ。」とマイクで愚痴をこぼす旭。しかし、キシャ―ン更生は新たなテーマとして続けていくという。まあ今までが巻き込まれ型だった旭だったけど、これからキシャ―ンに狙いをしぼって継続参戦・・・できるといいね^^売店でも「一応アピールはしました」といっていたけど、果たしてどうなることやら^^

第四試合:巨大カルデラvs巨大台風 スーパーヘビー大戦 45分1本勝負

○阿蘇山 vs ●タイフーUSA
(11分7秒 マグマスプラッシュ→エビ固め)

21日のゼロワンでは矢口や保坂、そして今回はUSAとなにげに巨漢&パワーファイターとの連戦が続く阿蘇山はいつもよりシェイプした体で登場。一方のタイフ―軍はオリジナルの台風があおりVに登場、なぜか普通のトーンでしゃべっている。台風ちゃんとしゃべれるんだ^^しかし目のけがで長期欠場を余儀なくされているだけにスパーリングした筑前からは今回の大会での復帰にはOKがでず、阿蘇山の挑発にのってUSAのセコンドとして参戦することに。

しかしUSAはやはりでかいし強い。セコンドの助けがなくても阿蘇山とは真っ向勝負できる人材ではある。その上台風ムーブもこなせる頭ももっている。試合は阿蘇山のパワーをUSAが受けとめ、USAのパワーを阿蘇山ががっちりかえす肉弾戦になった。九プロ
でこのような肉弾戦が展開されること自体非常に珍しいこと。そういう意味ではこの日組まれたシングルはどれも色が違っていた。これがそもそもの九プロの魅力だったんだけどなぜ1.5ではあんな迷走しちゃったかなあ?やればできるじゃんって思えば思うほど、1.5が本当に不可解なものになった。

試合はマグマドライバーも返したUSAの驚異的粘りで白熱した試合を阿蘇山が万トーンからのマグマスプラッシュでとどめをさしたが、この両者らしい見応えのある攻防だった。

休憩

休憩に入って筑前の重大発表があった。6周年大会で熊本・鹿児島での初大会開催と8・10スターレーンでサップ対筑前の再戦をやることがその内容だったんだが、スターレーンって確かひな壇ないからあんまりやりたくないって前に理事長いっていたんじゃ??でもまあ、打って出るならそのくらいはしてもいいだろう。

第五試合:九州プロレスサミット・九州vs道頓堀~4vs4イリミネーションマッチ~

玄海&○めんたい☆キッド&田中純二&がばいじいちゃんvs空牙&●政宗&ガメラス&MIYAWAKI[道頓堀プロレス]
●田中純二(6分4秒 オーバーザトップロープ)MIYAWAKI○
○じいちゃん(11分41秒 オーバーザトップロープ)空牙●
●じいちゃん(12分27秒 雷切)政宗○
○玄海(13分10秒 玄界灘→片エビ固め)ガメラス●
○玄海(15分53秒 オーバーザトップロープ)MIYAWAKI●
●玄海(15分56秒 オーバーザトップロープ)政宗○
○ めんたい(22分57秒 片エビ固め ※めんたいスプラッシュ)政宗●
※めんたい残りで、九州プロレスチームの勝ち 

前回の敗戦であとがない九プロ勢は王者玄海をも担ぎ出しての総力戦。一方の道頓堀は空牙との亀裂が埋まらぬままの参戦。空牙は九プロ側にも道頓堀とも違うコーナーにたってこのまま4対3対1の試合になるのかと思いきや、しぶしぶながら道頓堀側で試合をすることに。しかし初参戦のMIYAWAKIはK-DOJO時代に因縁浅からぬ筑前をあおりVでも、そして試合中にも散々挑発。今回は裏方と決めて本部席に座っていた筑前もたまらずセコンドにつく羽目に。

試合はじいちゃんの予想外の頑張りとやはり亀裂の入ったままの道頓堀がほぼ自滅状態になり、結果めんたいと正宗のシングル対決の様相に。しかし空牙以外の三人がたびたび乱入するので怒ったじいちゃんが場外で道頓堀を制裁。場外の乱闘がやたらフィーチャーされてちょっとばたばたした試合内容になってしまったが結果、めんたいが正宗をフォール。これで道頓堀との対抗戦は決着がついた。が、しかし・・・

試合後めんたいが「もう一回そのベルトに挑戦したい」と玄海にアピールすると玄海も応戦。「全方位にケンカを売る」と宣言して正規軍を王者自ら離脱。筑前もしぶしぶ応じたところに阿蘇山が来て玄海とがっちり握手。これで新軍団結成とあいなったわけだが・・・

うーん、でも重大発表でもいくつか伏せられた部分があって、どうせなら小出しにしないで今回全部あかした方がよかったような気もする。

だいたい気をもたせて伸ばしても実はそんなに大したことはないというのが九プロの重大発表だったりするんで^^それとやっぱめんたいの締めはなんとなく締まらないという悪い癖が今回も露呈してしまった。

やっぱ完全には立ち直ってはいないなという印象だったけど、1.5よりは大分問題点も改善されてよくはなったと思う。

あとはやっぱ新戦力をよそから補充するんじゃなくて自前で若い選手を育てることと、ニーズに合ったカードを適宜に組んでいく戦略面での頭脳をもっとフル活用しないと、簡単に1・5の悪夢は払拭できないかもしれない。

後記

今回のような大会を積み重ねて年一回のビッグマッチである1月の北九州大会は今年のようなことがないようにしてもらいたい。

私の中ではかろうじて今回九プロへの信頼はつながったけど、完全に信頼しきれたわけでもない。

やっぱしばらく様子見はしておかないといけないかな?今大会に関してはやっぱ太陽塔仮面にMVPをあげたい。彼の存在は今の九プロには結構大きい存在になりそうだからだ^^

プロレス観戦記
プロレス観戦記についてブログの肝ブログ「sekapro」において、肝の一つに据えているカテゴリがプロレス観戦記です。そもそもは自分が観戦した大会の備忘録代わりにはじめました。スタートしたのは、1996年くらいからです...






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