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[プロレス観戦記復刻版] 全日本プロレス下関大会 40th ANNIVERSARY TOUR 2012

2018/06/08

全日本プロレス下関大会40th ANNIVERSARY TOUR 2012(2012年10月11日(木)於:海峡メッセ)

一年ぶりの全日本・・・というより約40日ぶりの生観戦!正直ポスターは創立40年を謳いながらしょぼいし、カードはほとんどタッグだし、どうせ地方大会なんてこんなもんよ、と思っていたんだけど、会場に入ってまあびっくり!海峡メッセ初の巨大スクリーンが設置されとった!これは驚き!まさか全日がこれをやるとは・・・・

正直地方の全日はどんどんインディー化していってて確実にノアの後追いをやってただけにこれは驚かされた!だがこの手は既に他団体(特にDDT)がやってる手ではあるし、東京ではありふれた演出かもしれないけどこれを地方ツアーに持ち込んだ勇気は買っていいと思った。経費考えたら思い切ったなと。

まあ40周年記念で奮発しただけかもしれんけど、最強タッグの星取りとかチャンカンでこれを使うのはかなり有効だし、新日ですら導入してない地方大会でのスクリーン活用は確かに自称メジャーの意地を感じた。それにしても客入りがここまで淋しくなる前に手打てばよかったのに・・・

周南諏訪魔会もこなかったし、やっぱ落ち目な点もあったのは確か。ここのひずみが改善されてくるといいんだけどねえ。あと40周年を意識してか前ふりにNTVスポーツテーマがかかったけど、あれってGAORA的にはありなのか?しかも武藤全日には全くあってない感じがしたんだけど。

第1試合 タッグマッチ 30分1本勝負
〇カズ・ハヤシ&近藤修司 対 ●MAZADA&アンディ・ウー
8分17秒ファイナルカット→片エビ固め

どうしても自分の頭の中ではジョン・ウー(映画監督)とごっちゃになっちゃうんだけど、アンディウーはこの手のカンフーマスクマンとしては可もなく不可もなくといった感じだったろうか。でも全日はなんかキャラ付が下手くそだなあ。カズとか武藤とかいるのに、微妙な若手マスクマンばっか作ってる(あげくBUSHIはレンタルという体で放出されてるし)。この辺はプロデュース能力と選手としての才覚は別もんなんだろうなあ。

TAJIRIでもそうだけど米メジャー帰りが向こうの経験を十分にいかしきれてないのは勿体ないような・・・・でもWWEを一人で再現するのはどんな天才でも無理な話だし、パッケージプロレスとかフォア・ザ・チームを訴えるならこの辺はもう少し磨きかけないと。なんか全日の泥臭さが悪い方向に作用してるのが今の全日マスクマンなんだよなあ。

第2試合 シングルマッチ 30分1本勝負
●大和ヒロシ対○ジョー・ドーリング
4分45秒 レボリューションボム→エビ固め

せっかく流出した世界Jrのベルトを奪回し、難敵佐藤光留や前王者ケニーを破って戴冠した大和の使い方がこれ?確かに昔はこの手のカードはよく組まれてたけど、せっかくケニーやひかるんに勝って成長したはずの大和の活躍が全くみられない展開になってしまった。

そりゃ、ドーリングもでくの坊ではないから技を十分には受けきっていたけどジュニアのチャンピオンとして売り出したいんだったらもう少し扱い考えてもよかったんではないか?いかにもな地方カードにおさめられた不満とかも大和には感じられなかったし、ドーリングの余裕も消せなかった。

たとえ勝敗が読めていたとしてもなんか一矢報いるとかそういうのを期待していたんだけどなあ。勝ち負けでいえばもう誰がどう見ても大和に勝ち目はないんだから違う所で大和の感情が観たかったのに、そこをスルーして終わってはねえ・・・・

第3試合 タッグマッチ 30分1本勝負
KENSO●SUSHI 対 渕正信・〇アエギュプトゥス・エアリアル
10分28秒 ウラカンラナ(高角度後方回転エビ固め)

「とんだ一杯食わせもの」枠は全日の伝統芸能で、40周年の枠としてはかかせないところだったろうけど、最近はそうと見せかけて、実は実力者というパターンが多くなってしまい、若干興がそがれる感があった。そこにきたのが今更なミイラ男のギミックだったから、これは期待できるぞ!と思ったら伏兵がいたのだ!

確かにエアリアルは実力派ルチャドールではあったんだけど(まあ渕のテーマでミイラ男が入場してくる絵面は変でしたけど、ね)実はとんだ一杯食わせものはSUSHIの方だったのだ! いや、なんでSUSHIなのにコスチュームカラーが緑?まあ「スシくいねえ」で入場してダンスを踊るあたりまではいいとしよう。でもバンダナとったら頭の上にのってるはずのすしネタがない!とかありえんでしょ?そこキモですよね?

まあ、渕に気を遣ったり、エアリアルの引立て役としては最低限仕事してたけどやっぱ全日のマスクマンはダメダメだわ。これで人気が出ると計算してるんだったらギミック考え直した方が後々のためでしょ。これにKENSOがいるから一時はどうなることかと思った。

が、意外にもKENSOがまともに仕事してて(これも気分次第なんだろうけど)試合の体はなしていた。絡みずらいKENSOが一番まともというのもどうかなとは思うんだけど、試合がまともになったのは老体に鞭打った渕と、しっかり仕事したKENSOのおかげとエアリアルのルチャがきれてたことかなあ?使う技はありきたりなんだけどミイラ男のスローモーな動きとキレのあるスピーディーなルチャの動きとのバランスがきちんととれてて実に緩急自在。一つ一つの技が丁寧で印象に残る、これは掘り出し物だろう。

それにミイラ男のルチャというのは地方大会ではうけいれやすいと思う。使い古したねたでもやりようによっては全然通用するんで^^できたらミイラタッグで次回来てほしいなあ。

第4試合 タッグマッチ 30分1本勝負
河野真幸&●金本浩二 対 〇本間 朋晃&宮本和志
10分11秒 こけし→体固め

休憩あけが懐かしのターメリックストームなんだけど、これがまた全然人気ない^^全日時代サイン会やってても誰も人こなかったけど、悪役に転向してなんとかカッコがついたかなという感じ。しかし武藤全日は新日お払い箱になった選手を簡単にあげちゃうねえ。船木はまだプロレスに対してはまじめに取り組んでるしいいと思うんだけどジュ二スタの縁でSTAG OF ARMS(SOA)入りしてるんだったらもう金本は全日移籍でいいと思うんだけど。

まあしかしよくもまあこれだけ胡散臭い連中がそろったもんだ。胡散臭くても小物感が漂ってるという意味では4人共通かもしれないけど、金本は過去の遺産、河野はでかい身体、宮本は俺節だけで試合しちゃうから本当は滅茶苦茶な展開になってもおかしくはないんだけど素行はともかくそこそこ動ける本間がいたおかげで締まった試合になったと思う。

河野が格闘系の蹴りをしなくなったのは評価するけどあのタイミングずれまくりのジャンピングニーは本当どうにかして欲しい。あの世で鶴田さんが泣いてるぞ!もうそろそろ試合運びとかうまくなってくれないと諏訪魔の二の舞になりそう。

多少辛口になったけど最後に金本が去った後のターメリックにマイクで「宮本・本間どこいった!」と怒鳴った時会場から「もう帰ったよ」という突っ込みが入って失笑がもれていた。金本本当に残念なやつになっちゃったなあ・・・

第5試合 6人タッグマッチ 30分1本勝負
諏訪魔・浜亮太・●中之上靖文 対 太陽ケア・〇真田聖也・スコット・ノートン
9分16秒 THIS IS IT

全盛期のノートンだったら浜や諏訪魔とのぶつかりあいでそれなりにいい感じで試合ができてたんだろけど予想通り下降線になったノートンには多くを期待できなかった。だってコーナーに立つのもやっとでずっとコーナー下でしゃがんでたノートンみると年月は残酷だなあと思わざるを得ない。

一見するとぶちかましやパワー殺法は健在だったけどもともと動くタイプじゃないし、6人タッグだったからぼろが見えなかっただけだろう。

これではやはり新日時代と同じような悪い意味での最優秀外国人選手にはなれまい。昔の名前で出るんならレジェンドいった方がいい。古にするにはnWOというギミックは中途半端に古いのでリバイバルさせても火はつかないだろう。蝶野やケビンナッシュがフル参戦できるわけないし、一転使えない外国人レスラーになったなあ。

あれでも外国人だけは、武藤の顔でいいの揃えてきたのに退行するのは残念。この位置に甘んじてる諏訪魔となかなかチャンスをもらっても生かしきれない真田あたりは本当見てるともどかしい。特に真田辺りは才能はあるんだけどなんか自己プロデュース能力が決定的にかけてるというか・・・・その辺が新日とちがって20代の三冠王者を作れない要因かもしれない。

試合後、諏訪魔がドーリングに襲撃されてたけど、そこらへんのいきさつを映像で見せて欲しかったなあ。まあそれは無理なんだけどね。でもせめてなんで襲われたのか?マイクなりなんなり
あってもよかったと思う。

第6試合 三冠前哨戦 タッグマッチ
60分1本勝負
船木誠勝●田中稔 対 〇大森隆男・征矢学
13分37秒アックスボンバー→エビ固め

で、やはり自己プロデュース能力とキレのある技、ある程度動けて強いと印象づけられるのはやはり今の全日だと船木しかいない。これは消去法でそうなってしまう。映像で大森が三冠挑戦までのあおりVを流していたが多分作ったのはGAORAだな。編集がプロの技だったし・・・・

で、その中で船木が三冠王者である事に違和感があると、生え抜き(でも出戻り)の大森が噛み付いたわけだが、考えうる限りこれしかネタがないというのが正直なところだろう。ぶっちゃけ今の船木はまじめにプロレスに取り組んでるし、U系の技をうまくまぜて試合を組み立ててるんでプロレス復帰後のようなとまどいもない。おそらく「全日本を責任もってひっぱります」という発言は本心だろうし、そういう点から考えても大森のいう違和感がどこら辺にあるのかがイマイチお客に伝わらないのだ。

せっかくGET WILDというチームを手に入れタッグでならもう一花さかせられたであろうに、この流れの方がよっぽど不自然。ノーフィアーといい大森はタッグがうまいようにおもわれてるかもしれないが見てる限りタッグ屋ではない。だからシングルで船木の相手に選ばれたんだろうし、シングルもタッグもという欲はあっていいだろう。実際それほどタッグうまいとも思わないし。

でも実は大森って高山にあわせ、征矢にあわせることでチームを成り立たせてる部分がかなりあって、人にあわせるのは抜群にうまいタイプの選手。それゆえ自己主張が見えにくいし見えてもイマイチ伝わりにくい。

だからシングルで自己主張しだすとぼろが出る。それが試合にも影響するからたとえ戴冠しても客を呼べる王者にはなれないし、長期政権も無理。むしろ征矢の方がもっと積極的に動いた方がよくないかと思うんだが、こっちもなんかワイルドの枠に収まってしまった感がある。キャラでワイルドやってる分どうしてもこじんまりとした感は否めない。

破格のタッグならむしろ大森を出し抜いてやろうという気構えくらい欲しいところ。だからやっぱ船木しかいないのよ。新日は桜庭のネームバリューがなくても困らないが全日は船木以外に頼れない、それが現実。

パッケージプロレスは小所帯の寄せ集まりではいけないと思うのだ。明るく楽しく激しい、に新しいを加えた武藤全日には本当若返りが必要だと思う。そういう意味で新人を育てきれないところはちゃんと王道を継いでるから困ったもんなんだ。むしろ異分子としてプロレスに戻ってきた船木の方が危機感が強いともいえる。それじゃ困るんだよなあ。

試合はGET WILDが勝ってタッグ王者としての面目を保ったがシングルで大森に勝たせるリスクを考えたら船木政権は当分続くかもしれない。 全体的にはスクリーンを使ったりマスコットキャラの武藤ベアーの送迎があったり新しいことには取り組んでいたんだけど、肝心の選手が新しくなりきれてなかった。スクリーンに関して言えばまあ搬入搬出の手間を考えて南側に配置したんだろうけど、船木以外のほとんどが南側を正面にして闘っていた。これはカメラの位置関係からそうなったのかもしれないが南側が正面だとそっちのお客は後ろ向かないといけないし、あきらかに不親切。

それにスクリーンももう数メートル上に設置しないと写真のとおりロープが遮ってみえずらい。この辺は経験積んで修正していくんだろうけど、会場全体が見えていたのがTVマッチの経験も豊富で俳優としてもそこそこ経験のある船木(KENSOもそうか)くらいにしかできていないのだ。このあたりから武藤もカズも一から若手に教えないといけないから大変だよな。でもこればかりは経験がないとなかなか・・・ね。

でもそれをやらないと武藤全日はこれ以上進んではいかないだろう。表向きTARUさんの事件がなかったかのような進行だけど問題点から目をそむけないでしっかり新しいところは新しくしてほしい。せっかく海峡メッセ初のスクリーンを設置した大会だっただけにちょっと惜しかったなあ・・・・

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