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[プロレス観戦記] プロレスリングNOAH「The First Navig.2012」第七戦:下関大会(2012年1月24日・火)

更新日:

プロレスリングNOAH「The First Navig.2012」第七戦:下関大会(2012年1月24日(火):海峡メッセ下関 観衆550人)

イントロダクション

この日はとにかく寒い・・・

さむ~い一日でずっと雪が舞っていた。本当はこういうのが冬なんだけど参ったなあ。学校があればメッセに駐車できたんだけど、あいにくこういう時に限って学校がない。

しかたないので別の某所に停めて徒歩でメッセ入り。潮風がきつい海辺のメッセまでの道は堪えた・・・・

オープニング

が、中に入るとこれが効きすぎなくらい暖房はいってるし・・・・参ったなあ・・・・・

中に入るとどうみてもがむしゃら系の人ばっか。下関で見に来てる人は数えるほどしかいない。下関の大会の営業を小倉でやってる時点でもうおかしいよなあ・・・・

宣伝カーもきてたのに全く市内でみなかったし、どこを回っていたんだか・・・・

第一試合:15分一本勝負

○金丸義信(7分33秒 タッチアウト→片エビ固め)●ハーレム・ブラバド

第一試合に金丸登場。しかし相変わらず試合運びがカタい。悪い意味でNOAHだけはガチな第一試合を見た感じ。つまり、どの試合見ても何試合目かわかんない試合する事とそれをそのまま提供しちゃってること。

不思議なもんでドラゲーだとあれでもちゃんと第一試合は第一試合で役割分担ができてるんだけど、この試合は果たして誰得だったんだろう?

バイソンなきROHの若手ブラバド兄弟は期待の新鋭であるはずなんだが、彼のいいところを引き出すこともなく、自分もいいとこだけ見せていったんじゃこりゃ、だめだなと思ってしまった。

ハーレムは素材もいいし、スター性も感じたがいかんせん扱いがひどすぎる。金丸ってこんなんだったかなあ?あまりにも想像の範疇を超えない試合でいきなりタダでさえ寒い気分が余計寒くなった・・・・

第二試合:20分一本勝負

○モハメド・ヨネ(11分7秒 キン肉バスター→片エビ固め)●石森太二

いや、地方でシングルが多いのは歓迎するんだけどノアの場合、それがリストラによる人員整理の結果にしか思えないんだよなあ。最近のネガティブキャンペーンは一切目を通してないし、ぶっちゃけノアの情報はほとんど知らないんだけど、このカードも誰得?って組み合わせ。

ヨネがいくら鼻骨骨折してるからといって勝利しても当たり前。石森が勝っても「ヨネ、けがしてたしな」で終わっちゃうカード。

つまり本当に興味をそそるポイントが一つもないのだ。それでまだ試合が
始まって「おお!」となればいいが、全然そんな事もなく、この試合はむしろ想像以下だった。

確かに石森の運動能力は優れてるし、ヨネの体格を利した攻撃は見栄えは
する。でも先に繋がる何かは全く感じられない。これが将来メインに昇格していく期待値は0に等しく、ただ与えられた位置で与えられた仕事を淡々とこなすのみ。

確かに頑張ってはいたし、試合としてまずキチンとしたものは最低限してたけど、それはメジャーを名乗るならできてて当たり前な事である。

これのどこにノアの未来が感じられるだろうか?そういう意味で見どころのない試合になってしまったのは残念で仕方なかった。

第三試合:30分一本勝負

○丸藤正道(13分30秒 腕取り回転エビ固め)●谷口周平

これはね~・・・・
将来を嘱望されてやまないはずの谷口がどこまでできるのかが注目の的であり、丸藤という高い山を越える事で一皮むけて欲しかったんだが・・・・

これは予想を裏切った試合になった。しかも悪い方に。丸藤は徹底して谷口
の膝に一点攻撃を集中。完全に動きをとめてしまった。

谷口が唯一勝る体格という部分でそこすらアピールできないまま完敗。あろうことか小兵であるはずの丸藤にパワーで押し負けてしまうという、谷口にとっては著しくイメージダウンしてしまう試合になった。

先輩がこういう時に気をきかせて星をあげるのは簡単だが、それでは谷口の為にならないのだと判断したなら丸藤は正しいと思う。

しかしあまりに能力差が歴然としすぎて、攻め込めないというのもどうかとは思う。これは丸藤がどうとかいうより谷口がもう少し考えないといけない
所だと思う。

前日、ちょっとお話しして人柄は誠実そうな印象は受けたんだけど、レスラーとしての欲にかけてるっていうか、もう少しギラギラしててもいい気はする。もったいない試合だった。

休憩

で、この盛り下がったまま休憩に入ってしまったんだが、ここでありがたかったのは、ケビン・フォン・エリックの息子たちが帯同してたこと。

もちろん選手としてはなんの実績もないし、これからどうなるかはわかんないけど、サラブレッドだしやっぱこの21世紀になっても鉄の爪ブランドは絶大。本人たちもいいひとたちで気軽に写真撮影に応じてくれた。

欲を言えばお父さんとオジサン、おじいちゃんに会いたかったけど、それはもうかなわないし・・・

第四試合:30分一本勝負

○杉浦貴(10分51秒 アンクルホールド)●ランス・ブラバド

昔なら日本人が外国人と闘う際は、でかいて強い外国人を迎え撃つというのが、力道山時代からの伝統芸だが、この試合はそれが逆になっていた。でかくて強い杉浦が若いランスに胸を貸す横綱相撲という展開。時代は変わったというか・・・

いや、それにしても今のノアは本当に新星を育てる気があるのかな?

長い目で見れば杉浦と闘う事は決してマイナスにはならないと思うが、こうも立て続けに勝って当たり前の選手ばかりが、勝っていくという図式はつまらなさすぎ。

それかといって同世代同士で切磋琢磨していける状況すらできてない有様だから、結局はこういう形でしかカードが組めないんだろう。ましてや穴のない杉浦がこんなところで取りこぼしたら逆に不自然だし。

そう考えるとこのマッチメーク自体が、なんも考えてないなあというのがもろわかり。

第五試合:45分一本勝負

森嶋猛&○吉江豊(11分29秒 ダイビング・ボディープレス→体固め)高山善廣&●平柳玄藩

これも要は平柳がどう捕まってどう料理されるかがポイントでノアでは珍しくマイクでアジってGHC新王者森嶋を挑発する平柳が予想通りきれいなやられっぷりで、先輩の泥をかぶった試合。

高山は昨年のG1で見たときよりは動けるようになっていたけど、相変わらずで、唯一救いだったのは森嶋の動きが以前よりキレが増したかなという所
くらい。さすがGHC効果というか潮崎から王座をもぎ取ってさあこれから
という時だけに顔もしまっていたし、唯一「やる気」を感じた。

おそらくこのままいけば第2回ALLTOGETHERの顔の一人として、森嶋が出るのは間違いあるまい。

ノアの総意としてGHCを預けたことで、森嶋にいい変化がおこってくれればいいんだが・・・・

ここまでの試合がひどすぎて、この試合が結構まともに見えたからホントどうしょうもないなと思っていた。

ところが・・・・

第六試合:60分一本勝負

○潮﨑豪&鈴木鼓太郎&青木篤志(34分4秒 ゴーフラッシャー→体固め)小橋建太&秋山準&●リッキー・マルビン

さてメインである。正直ここまできてまだ小橋だのみなのかと暗澹たる思いでいっぱいだったんだが、やはりGRAND SWORDが流れてしまうと反射的に小橋コールをしてしまう。

これは仕方ないね。いくら三冠王者秋山が別入場でも、誰もが小橋しかみてない。それが現実。

だから小橋は頑張りすぎてしまう。チョップラリーもリング上だけでなく場外に出て四方で展開。そのたびにおおーっと歓声が上がる。そう凶器も特別な技も使わない小橋が、チョップ一発で観客の心を鷲づかみにしていく。

だが誰しもが今の小橋がもう絶対王者ではない事を知っている。だから「もう無理しないでいいよ」とみんなが思ってしまう。

しかしその同情すら飛び越えていく小橋建太。往年の青春の握りこぶしもそのままに、潮崎の手加減なしのチョップをうけまくる。胸は真っ赤にさけ(ちなみに治療はしないそうである)痛々しいほど、攻め込まれても後ずさりしない。

もはや哀愁とかいう言葉では表現できないなにかがあるとしか思えない。

そこへもってきてこの試合の影の立役者リッキーが驚異的な踏ん張りを見せる。小橋さんがあれだけやってるんだから、という意気込みを誰よりも強くもっていたと思う。だからその気持ちをノアの日本人の誰かがわかってあげないと・・・・

このままでは小橋が浮かばれない。

潮崎も頑張ったし、タイトルとられてモチベーションが下がっていたようにも見えなかったけど、GHCのトップを張ったからには、もう頑張りましたではすまされない。

そしてチョップだけで終わりと思った小橋はさらにここ5年は生で見たことないローリングクレイドルにハーフハッチスープレックスを決めていく。

思わず観客から「小橋、腰大丈夫か?」と悲鳴が上がるくらいだったがブリッジも回転もしっかりしていた。

あのコンディションでなんでこんなに動けるの?というくらい小橋は動いた。だからもう、限界とか同情とか哀愁を超えてしまった次元で闘う小橋に対して、は感動以外の感情を抱きようがなかった。

試合時間34分4秒。下関で30分越えっていつ以来だろう?天龍革命や四天王全盛期でもちょっと記憶にない。

もうこの日の大会はメインがすべてだった。他に語れる材料もなし・・・・
感動して涙が出そうになった。

ほかの観客ももはや動けない小橋を逆に励ましたいと思っていたのかもしれない。しかし励まされたのは、ほかならぬ我々だった。

鉄人・小橋建太のベストバウトといっていいかもしれない。たった数百名しか目撃してない試合だけど、この試合で生きる勇気もらったのは一人二人では決してあるまい・・・

後記

帰りも雪の降る中出待ちして各選手にサインをもらった。嬉しかったのは会場でサインができなかったリッキーが真っ先にメディコさんを見つけてサインをくれたことだった。ちゃんと覚えてくれてたのは嬉しいこと。

ほんとメインがなかったらどうなることやらと思っていた大会だったが終わってみればメインがすべてだった。だからこそ次ノアが来るときにはもう少し小橋に楽させてあげて欲しい。

それは潮崎や森嶋だけでなく全員に危機意識をもってほしいのだ。頼むよ。ほんとに・・・






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