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[プロレス観戦記復刻版] 新日本プロレス・ブシロード PRESENTS G1 CLIMAX XXI ~THE INVINCIBLE FIGHTER~福岡国際センター2DAY・1日目

2018/07/06

ブシロード PRESENTS G1 CLIMAX XXI ~THE INVINCIBLE FIGHTER~福岡国際センター2DAY・1日目 8/1(月)新日 G1開幕戦福岡国際センター 観衆4500人

待ちに待った9年ぶりの新日観戦。しかもG1ですよ!G1!!!これも10年以上ぶりのG1!これがいかずにおられましょうか?あいにくこの日は月曜日。普通の方ならお仕事である。だからこの時間とお金のねん出にはかなり頭を使った。しかも土日祝日限定のよかとく切符が使えないからバス移動である。これがまずかなり体力を奪われる。

まずは以前WEBの学校時代に停めてた安い駐車場に車をすべらせ(トータル900円なんで総合展示場+トンネル代と同じ額)その近くにあるチケットショップで四枚綴りのバスチケットを買い求め(これで定価よりかなり安くなってる)なんとか新幹線以下の交通費にして下関を出発。

事前に服薬したせいか簡単に寝落ちできて気が付いたらもう博多だった。今回は様子見で早いバスに乗ったんで、蔵本ではなくいっこ先の中洲までいってロケハンしながら徒歩で国際センターへ。

確かに入口は入場待ちでごったがえしていたが、それもよくみればそんなでもない。この日は隣のサンパレスでもコンサートがあり、さらに大濠公園で花火大会があったんで集客的には苦戦してたんだろう。ましてや平日だし。

開始10分前に入場。うちわとクリアファイルとお菓子がプレゼント。ただパンフは2000円だった。Tシャツとかにも散々ブシロードの名前が入ってるんだからもうちょっと安くても・・・・と思いながらちゃんとパンフ裏に対戦カードを押すスタンプ欄があったんで買った。

以前は同じシリーズでも大会ごとにパンフかってたけどこのご時世じゃそれも厳しい。場内に入るとモニターに開始まであと何秒というのがでてた。これも猪木時代ならかんがえられない演出。もっとユークスとかのCMがバンバン流れてるのかなと思ったら後援スポンサーのブシロードと競艇関係がほとんど。

意外と新日色は残しつついい形で新しくしてるそんな印象だった。

第一試合 ■G1 CLIMAX 公式戦

○ラ・ソンブラ(8分41秒 スワンダイブ式ファイアーバード・スプラッシュ)井上亘×

今回は全戦シングルマッチ!!!さすがG1!メジャーの本気度が伝わってくるカード。これだってはっきりいえばそれだけで銭がとれるカードである。

CMLLのソンブラは生では初めて見たが、実に基本のしっかりした、いい選手だった。タイプは違うが継続参戦していけばかつてのカネック的立ち位置にいけそうな選手。メインのストーリーに絡んでくるようになったらもっと面白いかもしれない。

相手をつとめた井上もこのCMLLからの刺客を見下さず己の流儀は貫きながら試合していた。だから序盤はじっくり後半からはあっというとび技の連続で、実に組み立てもうまい。

第一試合という体を保ちつつリーグ戦という内容を同時に内包してるってなかなかできないよな。そういう意味では見ごたえたっぷりだった。こっちで新日が見られる機会がDDT以下という現実を考えると次いつみられるかわかんないんだけど・・・

第二試合
○ジャイアント・バーナード(9分47秒 バーナードライバー)ヒデオ・サイトー×

期待のヒデオだが・・・・あの永田とのカオスな飛びっぷりはどこへやら。普通の悪役になっていた。一方のバーナードはいまや外国人というより完全に新日の一員になってる。

だから大バーナードコールがおきる。マニア的には最優秀会社員レスラーという揶揄もあるがこういう使い勝手がいいガイジンがいて、なおかつソンブラやこの後にでてくるランスやMVPなんかを上手に絡めていけば外国人枠は結構面白くなりそうな予感がする。

そう考えると全員が会社員になっちゃ面白くないんだけどいち早く自分の立ち位置を
見つけてファンに認知させてるバーナードはクレバーだと思う。

ただ相手がなにをするかわかんないわりにフツ―のことしかしてこなかった分バーナードもお客もちょっと拍子抜けした感はあった。

第三試合

○高山善廣(6分29秒 エベレスト・ジャーマン・スープレックス・ホールド)矢野通×

博多がデビューの地である高山。あのデビュー戦を見たお客はこの中にどれくらいいたんだろう?私なんかは結構感慨深かったりするんだが。登場のあおりVがウルトラセブンチックなシルエットででてくるやつで映像演出もかなり工夫してた。

本当はこれをDDTあたりがやってくれるともっといいんだが・・・一方の矢野は入ってくるなり高山を急襲。さっそく場外に誘い出すと、はさみをとって「切るぞ!」のポーズ。実に悪党面が堂にはいってる。それでいてアマレスの下地もあるし、あまり動けない高山を上手に生かして、会場をあおりまくった。

やっぱ、こういう古風な悪役が一人いてくれるとなんか安心するね。新日もなにげに悪役天国になってるし、絶対的ベビーの永田や棚橋がいる分、矢野もやりがいがあったと思う。

試合はついにイスを持ち出した矢野だったが高山に迎撃され落としたイスの上にエベレスト!説得力抜群の締めだった。

第4試合

○後藤洋央紀(10分37秒後藤式)天山広吉×

これが一番みどころに困った試合かな。立場的には後藤が勝って当たり前ってところまできてないといけないのにそこまでいってない。逆に衰えたとはいえ、だんだん調子をあげてきてる天山の方がむしろ動きがよかった。

というか後藤人気なさすぎ。判官びいきとかじゃなくて天山に声援が集まっちゃうのは問題大あり。それもこれもあの袴がだめ!!!!!!けりが全然大きく感じさせないし、一つ一つの技を小さくしてる。これでは三階奥のお客には届かない!

逆に天山は引くところとためるところの緩急をうまく使っていた。昔だったらただラッシュするだけだったんだが・・・だからお客側からしたら天山が勝つっておもっちゃったんじゃない?後藤式は確かにききそうだったけど唐突すぎたし、これなら
棚橋との差はどんどん広がるばかりだろう。

後藤はもうちょっとプロレス頭をみがいてくれないとなあ。なんかかつての健介的位置(ようするにしょっぱい)に来始めてる感がするんだが言い過ぎだったかな?

第5試合

■IWGP Jr.ヘビー級選手権試合

○飯伏幸太(16分10秒 フェニックス・スプラッシュ)田口隆祐×
※第61代王者・飯伏幸太が2度目の防衛に成功。

休憩前のトリがこの試合。そしてこの日唯一のJrの試合。世間的には「またアポロ55が挑戦?」って向きもあったろう。しかし私はまず地方ではまず拝めないゴールデンカードを惜しげもなく切った英断を買いたい!

そう、スーパーJrの余韻が残るうちに早くも日本人の切り札田口を送り込んだところ
に新日本の本気さを感じた。そしてこのカードをかつての高田×越中のような名勝負数え歌にしたかったのかもしれない。ここはなんといってもG1の舞台である。なんかでられない選手の員数集めの6人タッグが組まれることが、かつてのG1ですらあった。

今回はそんな隙がマッチメークに一切ないのだ。しかし圧巻だったのは国際センターのスクリーンにでっかくドラマティック・ドリーム・チームの文字とともに飯伏の名がバーンとでたところで大歓声があがったこと。

首都圏なら両国も成功させてるとはいえ、博多ではいまだスターレーンどまりのDDTが!これは両国未体験者のファンにとっては嬉しかっただろう。

私もうるっときたし!

そして試合。序盤は静かな立ち上がりでねちっこくせめ合う両者。空中戦が売りの二人はこの間の決勝ではできなかったことをしようという意気込みがビシビシ伝わってきた。

田口とて新日Jrのトップを牽引するものとして飯伏をかな~り研究していた。実際飯伏の動きはほとんど田口が読んでいたし、受けるにしても攻めるにしても一手二手先まで読んで理詰めで攻撃していったので飯伏も顔をしかめる場面が度々あった。

ところが飯伏はその田口の攻略ぶりを見透かしたように更に上を読んでいた。これはもうサイコロジカルプロレスリングといってもいいだろう。多分田口は勝負どころできめたタイガースープレックスがかえされた時点で、「計算違い」が生じたんだろう。

あそこで決めきれなかったのは惜しいとしかいいようがない。逆にあれだけできる田口を追いつめていく飯伏。この男、どれだけ天才なんだ???

あれは王者としての責任はもとより、田口に最後まで引き出しを開けさせてしまった飯伏の読み勝ちといっていいだろう。

ラストのフェニックスはスーパーJrの時のような薄氷という感じではなくWWEスーパースターズのように「これがでたらおしまい」と観客に思わせるに十分な決まり具合。

やっぱ秘密兵器を用意した普段着ではない田口が普段着を更に磨きこんでいた飯伏にまけるして負けたかな?ただ田口もこのままでは終われないはず。やっぱ「どどん」で3つとれるようにもっともっと磨きかけて行ってほしい。

でもこの飯伏の鉄壁ぶりを崩せる選手が今いるんだろうか????

第6試合

■G1 CLIMAX 公式戦

○高橋裕二郎(10分52秒 東京ピンプス)内藤哲也×

内藤はなぜかTシャツ姿で闘ううようになった。途中からぬぐっていうのを売りにしたいらしいけどストロングスタイルの選手がそういう小手先のギミックに頼っちゃだめ!

せっかくいいものもってんのになあ。会場のファンもバカじゃないから「内藤シャツ脱げ」って声がかかっていたけど、それを声援と勘違いしてたらだめなんじゃないかな?

Tシャツ破りするほどマッチョでもなく、デスマッチするわけでもないのにTシャツってのが「不自然」だから、そういう声が上がるんであってそれが狙いだとしたら勘違いにしかならないと思う。

だから変ないい方かもしれないが、内藤が勝てる要素はなかったような気がする。試合自体は悪くはないんだけど、この小手先ギミックは悪い事はいわないから即刻辞めた方が内藤のためだと思う。

第7試合

○小島聡(12分40秒 ラリアット)鈴木みのる×

鈴木軍対(もと)小島軍の対決。ついでにいえばもと全日同士でもあり新日道場あがりというなんとも魔化不思議な取り合わせ。小島が新日でバリバリにやってたころ、まさかこんなカードが実現しようとは思いもしなかった。

先に入場してきたみのるは腰ぎんちゃくキャラがすっかり板についたタイチを同行。この男はこのキャラを生み出したことでブレイクできたね。人間何が幸いするかわかんないもんだ。

か・ぜ・に・な・れー!はいつもどうりだったが直後に「タイチは帰れ」コールがおこったのは笑った。いや、本当ワカマツさんの後つげるかもね。まあ昭和の時ほど殺伐としてないのはよくもあり悪くもアリって感じかな?

一方小島は大小島コールで迎えられる。やっぱこの男にヒールはにあわんよ。だからもう試合ははっきり善悪がついた展開に。ここで光ったのが悪の連携ではなく、みのるの関節技の波状攻撃!チキンウイングアームロック~脇固め~腹固め~腕ひしぎ~脇固めとまあ流れるようにきれいに決めていく。

さすがこの辺は職人芸というか、特に今回はえぐい角度で決めたシーンが何度もあって完全に腕を殺された小島が防戦一方。耐えて耐えて耐えて勝つのが小島の真骨頂とはいえ、これは受けすぎでは?と思うくらい関節技のサンドバック状態になっていた。

スタンドにでれば今度は蹴りから、必殺スリーパー。さらにはエプロンにタイチを上らせて(乱入はなし)レフェリーのブラインドをついてまたスリーパーと、とにかくみのるの勢いはとまらない。

「小島動け!」という野次も飛んでたがあれは間違いなく動きたくても動けなかったんだろう。それでも意地だけは最後まで捨てないのが小島の流儀。「いっちゃうぞ!バカヤロー」まで封じられたのに対してゴッチ式パイルをしのいでレフトハンドラリアットから正調ラリアットで逆転ピン!

だが試合後のダメージはどうみても小島が上。長いG1の先に危険信号が点滅した。

第8試合

○ランス・アーチャー(8分18秒 ファイナル・デイズ)真壁刀義×

考えてみたらソンブラを除くと外国人はみなWWE帰りばかり。仕事ができてて、体ができてて、しゃべれて、とにかくかつてのような動けない筋肉お化けは一人もいなくなった。

このアーチャーもまたしかり。真壁が受けて立ったというのもあるが、2メーターの身長を利した攻撃は圧巻の一言。

やっぱ今夏のG1はシンプルだけど一番G1の原点にかえっている感じがした。

特に場外カウントが厳格に数えられてる点でも「勝敗」を観客に意識させてるし、そこにこだわったから好勝負が連発した。

この試合もいまさらな日本人対外国人という単純でわかりやすい図式がぴたっ
とはまった素晴らしい試合になった。ラストのDDT(ファイナルデイズ)はジェイクロバーツの切れ味をほうふつとさせる説得力十分の必殺技だった。

DDTもスイング式やリバース、あるいは垂直落下が当たり前みたいになっちゃ
ったけど磨けばこれだけでカウントとれるのよね。

それをランス・アーチャーは教えてくれた。いや素晴らしかったよ!

第9試合
○MVP(12分02秒 イリバーシブル・クライシス)中邑真輔×

本命真壁が初戦黒星発進で続く中邑は、なんだかわかんないうちに新設されていたIWGPインタコンチネンタルのチャンプになったMVPとの対戦。

これも日本人対外国人なんでわかりやすい図式だった。MVPがどのくらい中邑のスタイルを引き出すかに興味があったんだがこの人も仕事ができた!

いや付け焼刃でチャンプになったわけじゃなのね。これはおみそれしました。

中邑も得意の関節と膝をからめて有効をとっていくが肝心のボマイエだけがきまらない。というか決める隙がないというか何度かトライしかかってことごとくMVPに読まれていたっていうか、本職の
プロレスのフィールドでこれほど中邑が決め手を欠いた試合をしたのはそう記憶にない。

タッグならまだしもシングルでだからね。ラストのイリバーシブルクライシスは完璧に入ってしまい、中邑まさかのタップアウト!

いや、格闘スタイルが売りの一つであるはずの中邑が関節でギブアップ取られるとは!これは勝敗以上に重いものが残ったかもしれない。

第10試合

○永田裕志(18分19秒 バックドロップ・ホールド)棚橋弘至×

これはもうどっちが勝ってもハッピーエンドになるべくしてなる試合。

だったはずなんだが棚橋の普段以上に厳しい攻めが永田からだんだん余裕を奪っていった。特に蹴りはある程度受けておいて蹴り疲れたところにドラゴンスクリュー!

踏ん張りのきかない状態で決められたんで永田のピンチは、そのあとの4の字の執拗な攻防よりここで発生したといっていいだろう。

しかし4の字をかえすかえさないというシンプルな攻防でお客を釘付けにできるんだから棚橋も永田もたいしたもんだと思う。この日の棚橋は一見すると普段通り、でもどっか勝負に徹しようとしてみえた。ところどころに鋭い技を突き刺していくのがただならぬ感じがした。

もちろん棚橋の受けが真骨頂の一つであることを忘れてはいない。きちんとナガタロックを受けて永田の白目も向かせたし膝を痛めた永田の意地のキックもすべて受け止めた。

そのうえで勝ちに行こうとしていた。だから勝てるならなんでもという感じになっていた。とにかくこの日の棚橋は「らしからぬ」感じが私にはしていた。

逆に永田はもうバックドロップホールド一本にかけていた。もうそれが手にとるようにわかるのに受けの名手棚橋が、受け切れると読み違えたか?

確かに一発目のバックドロップはかえした。だがホールドに行ったときの永田は足の踏ん張りもきかないのにがっちり決まってしまった。ここの執念の差が勝敗をわけたのかもしれない。

ラストは勝ったら踊ると公約したとおりナガダンスを披露。ところが曲が終わった途端膝を抑えて悶絶する永田。

いや付け焼刃にしてがダンスうまかったんだが・・・しかし場外まで自力でいくと花道でマイクをって「アンチエイジング!」をきめラストは会場一体となっての「1・2.3・ゼアッ!」で締め。

いや~やっぱメジャーが底力だすとこれだけすげえんだって事をまざまざと知らしめられた大会だった。そして今まで生で見たG1の中でもっともG1らしい大会だったと思う。

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