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[プロレス観戦記復刻版]10.6.21 ドラゴンゲート下関大会(10年6月21日:於.海峡メッセ下関展示見本市市場)

2018/05/27

10.6.21 ドラゴンゲート下関大会観戦記(10年6月21日:於.海峡メッセ下関展示見本市市場)

実は前日が博多スターレーン大会。しかも即日地上波放送。4月に博多きたばかりなのに、テレビ中継で見られる環境でもスターレーンを全面使っての超満員の入り。 4月の大会は、実はがむしゃらとバッティングしていたのと、録画し忘れたので、テレビ観戦は昨年末の国際センター以来。

まあ、それでも予習という意味を込めて 出掛ける前に見ておいた。前半戦に今人気のYAMATOや、ベテラン望月、ゲストの九州プロレス.めんたいキッドらを惜しみなく投入。それでもカードが組めるんだからたいしたモノ。

で、前半戦からは鷹木.サイバー対 望月 フジイというカードが放送。勢いに乗る若者組を老かいなベテランがしのいで耐えて、勝った試合。テロップで選手紹介が流れるのだが、望月も最年長か...よくやっているよなあ....こんな若い連中相手に毎日試合しているんだから、たいしたモノだ。

試合はべテランチームの勝利。後半戦からは、まず神戸ワールドで鷹木と敗者髪切りマッチが決定しているハルクと横須賀亨の試合。ハルクはダンスも封印。鷹木と同タイプでしかもキャリアの上積みがある横須賀相手に、自分の試したい事が出来たと試合後振り返っていたが、解説席にはその鷹木がいた。ホリプロと提携したばかりのハルクにとってはリスクでかすぎ。8月の博多では変わり果てた姿になっているのか....

試合はハルクが勝ち。

メインはトリプルゲート王座。王者組がCIMA Gamma  堀口(WARRIORS)対 挑戦者 土井.谷嵜.PAC(WORLD-1)ようするに6メンタッグの選手権。タイトル宣言をアビスパ福岡の大久保選手が読み上げ。よく知らないんだけど、地元では有名なんだろう。

そういえばもとMCの博多大吉が久しぶりに会場にきていたな。仕事でだけど。 試合は、だいたいウォリアーズペースで運んでいくのだが、ドラゲーUK.PACの身体能力の高さには舌を巻いた。すごいね。初代タイガーとライガーが憧れらしいけど、まあ福岡在住のライガーとだったら、いずれ対戦の機会があるかもね。

ただ、この日は WORLD-1に分があった。堀口の逆さ押さえ込みに「神が宿らなかった」
のだ。全幅の信頼を置いて、フォローに回ったCIMAにしてみれば誤算もいいところだろう。ましてや正統派の谷嵜がコスチュームで堀口の視界を塞いでの必殺フルコースだったから、これは挑戦者組に一本とられた格好。

というわけで挑戦者チームが新王者に。タイトル移動。

こうしたタイトル移動があって、それを受けての下関大会。まあ昔とちがっていち地方大会に格下げされた下関大会(昔はテレビも入っていた)で何が起こるという期待はしていないんだけど、この流れを受けてどうなっていくのか、見物...

というわけでここまで前日までの流れ。

ここからが21日の下関大会。そもそもはこの日いくつもりではなかったのだ。でも、どうしても画材の買い出しに行かなくてはならなくなったのと、そのついでなら隣のメッセにも行けるなという事、それと珍しい事にメディコさんが、平日の興業なのに行かれるということだったので、 即日決定ではあった。

どこの団体もそうだが、来るときはまとめてやってくるからいい加減交通整理して生観戦の機会が少ない地方のファンの懐事情も考えて欲しいのだが、相変わらずお構いなしなんだよなあ....

まあ、そんなわけで体力的にも前半のイベントは厳しかったのでスルーしておいたのだが、ドラゲーはあっちこっちで割引券配りまくっていたのでこれでうまくいけば2000円、だめなら3000円で入れる。これはでかい。

1000円でも安く入れれば、その分パンフとかも買えるし。と思って会場へ向かったのだが、とりあえず画材の買い足しに行ったのだけど、メッセのほぼ近くにある市民会館に人だかりが....なんとこの日、あのGRAYがコンサートできていたのだ!

よりによって「対戦相手」が大物ミュージシャン....普段人っ子一人いない市民会館前が黒山の人だかり。だいたいドラゲーって若者層、一般層を取り込んで大きくなってきた団体である。

いくら下関で10年培ってきた実績があったとしてもこれは相手がやばすぎだろう。確かに4月の大会、がむしゃらとドラゲーはバッティングした。その時は迷わずがむしゃらを選んだけど、興業合戦の相手があの天下のGRAYなら迷わずドラゲーを応援するのがプロレスファンの心意気...とえらそうにいっているが、前にもいったとおり普段はテレビ観戦ですませているので実はドラゲーとしては全くの初観戦^^

年に2回きているし、いつもテレビでやっているしとついつい会場で見なくても...という気になっていたのだ。ぶっちゃけこの日だって、午前中の病院の待ち時間は半端なかったし、出掛ける寸前まで横になってはいた。

しかし、やはり私はプロレスがないと生きていられないのだ。でもこれはうれしい誤算を呼んでくれた...会場には18時過ぎに入ったら、まだそんなにはいってないのに、2000円の席は売り切れという。まあ、これはどこの団体も使う常套句なので、
3000円の席を割引券で買って入場。

やはり平日の月曜日...天気も悪いし、裏では有名ミュージシャンのコンサート....これはドラゲーでも苦戦するかな....と思っていたのだけど意外にも、気がついたら6割(終わる頃にはほぼ満席)になっていたんだからドラゲー恐るべし。というか昨日の博多大会の即日放送は下関のほとんどで見られるのでたぶんその効果たるや絶大なモノがあったのかもしれないし、今まで培ってきた団体と観客の信頼関係が堅固なものになっているなによりの証拠だろう。

先に来られていたメディコさんとも軽くお話。(メディコさんは東側だったので後半はそっちにうつった)たとえ半スペースでも満員の会場というのはやはり気持ちがいい。ましてやいち地方大会だしね。招待券も確かにあったと思うが、それより有料入場者が多いだろうというのは席の埋まり方で何となく分かった。

ただ、パンフが2000円というのは...確かに試合前、休憩、試合後と別々の選手がサインいれてくれるとはいものの....ちょっと高くて手が出なかった。まあいつか余裕が出来たら堂々とサインもらいに行きますよ。

今回はここまで見に来られただけでもよしとせねば。18時半きっかりにリングアナ氏の告知タイムと各試合の見所を簡単紹介がスタート。

ああ、闘龍門時代とはちがうんだなあ....と思った。そういえば、会場がえらい蒸すなあと感じていたら、オリジナルの団扇を売ろうという魂胆だったワケか...でもこの時期のメッセで冷房なしだと簡易サウナになるから、これは売れていた。買わなかったけど^^

第1試合 望月.シーサー対斉藤、Gamma 

第1試合でモッチーがでるようになったんだなあ...しかしベテラン組は元気だ。数年ぶりに見たけど、コンディションは絶好調。で、第1試合はとにかく会場の空気を温めるのが使命。なので今回のGammaは「お笑いモード」。でも締めるところはきっちり締める。拍手を要請してみたり、観客をあおるあおる。また会場もわかっていたかのようなノリ。これがやはり10年の積み重ねなんだなあ...博多ほどではないにしても毎年2回ずつきて積み重ねたお客との信頼関係で成り立っていた試合と言っていい。シーサーと倒立合戦するがあっさりギブアップしてしまうのもおかしかったけど、ずっとコーナーで倒立しっぱなしのシーサーも律儀というか^^

後でGammaの聖水攻撃に便乗したサイリョーが同じ攻撃を仕掛けたら、下にいたのは体を入れ替えられたGamma....しかし、斉藤了がシーサーに向かって「サイトー」と思い切り正体ばらして攻撃。「みんな知っているよな」とアピールしていると今度はモッチーがすかさず「おまえが斉藤だろうがーっ」とやり返す。

このやりとりに観客はどっと沸く。そして軽快な空中戦につないでて行くモノのここは若さで勝る斎了がジャーマンでシーサーからピン。20分一本勝負なのに15分以上の大熱戦だった。

第2試合 マーク.ハスキンス(ドラゲーUK)対谷嵜

谷嵜というのは見た目はちゃらいんだけど使う技は正統派。ああ見えて跳んだりはねたりしないのだ。ヘッドロックの攻防といい、スリーパーの切り返しといい実に柔軟。ちょっと動いてみせるとまたヘッドロックなりでまたリング中央に持って行く。マークははじめて見たが、イギリスらしいというか、キッド張りのかみそりブレンバスターを
決めたかと思えば裏アキレスで攻め立てるなど、イギリスのいい所をたくさん持ち込んだ感じの選手。

考えてみると、闘龍門でウルティモ校長が教えた世代とそうでない世代とでは明らかにレスリングスタイルがちがう。若い人ほど飛び技に頼らないで基本的な技の一つ一つを大切にしていた。これは見かけでだまされて会場に行かないと損しますね。

ラストも谷嵜がこれまた珍しいリバースゴリースペシャルで勝利。こういうのはいいですね。昔の無我を見ているような攻防だった。観客も固唾をのんで見守っていたし、案外こういうオーソドックスな試合というのは第2試合らしい。

いい試合だった。

第3試合 B×Bハルク対 神田裕之 

神田がいかにも悪そうな...というか昔のTARUさんのような存在感を放ちだしていたのは意外だった。この試合はようするにハルクにとってワールドまでの試練試合ということで前日が横須賀、今回が神田とくせ者揃いのシングル連戦で11日のかみ切りマッチに持って行く流れのようだ。ただ、ハルクもあの体でとんだりはねたりも出来て、キックのバリエーションも豊富だったし、ブルーボックスによる反則で相手にペースを握られかかたっていた時をのぞけばほぼいい感じで、試合は展開。やはりハルクの運動神経の良さはただものではない。ただ、ダンスを踊っている体のいかつい、イケメン兄ちゃんではないのだ。

キックのバリエーションも豊富で、ハイキックが空を切れば、さっと水面斬りに移行。これが早いのだ。それをまた神田が読んでいくから凄い。こうしてハイレベルなシングルはまたしても10分越えの大熱戦。

地方の大会で5試合。終わらせようと思えばとっと終わらせて帰ってもいいはずなのに、スターレーンのテレビの後でも全く彼らは手を抜いていない。すばらしいと思った。試合はハルクが今度髪切りで対戦する鷹木の技をこれ見よがしに津勝て神田から勝利。すると私の席の横にいつの間にか鷹木が立っていた!!リング上から挑発する

ハルク。直接対決はなくてもこうして神戸を意識した闘いをしていたのだ。ひととおり舌戦を繰り広げた後、あれだけ封印するといったダンスをすこしだけ披露してくれたハルク。サービス精神もすばらしい。

第4試合 堀口.ドラゴンキッド 対 K-ness、横須賀

やはり堀口は絶対的ベビーなんだなあというのがわかる。もう恒例のH.A.G.Eコールは自然発生するし、こっちの方が観客もやりやすいんだろう。また斉藤了のかけ声のタイミングも絶妙。この対決はなにげに闘龍門出身者同士の対決なのだが、やはり谷嵜や、ハルクのように闘龍門後に入団した選手とはムーブがまるでちがうのだ。

たぶんコーチは変わっていない(要するにシーサーだけど)はずなのに、ルチャ.リブレとアメリカンプロレス(それも至極オーソドックスな)くらいちがう。だからこの試合もベテランほど空中戦するし、ベテランほどャベも出すという、アクセントとしては丁度
いい感じの試合になっていた。そしてこれも15分超えの大熱戦。ここまできているともう横須賀がジャンボの勝ち(ラリアット)出そうが、堀口が「神の宿る逆さ押さえ込み」を出そうが決まらない。

おまけに堀口は昨日からどうも「神様」に見放されたようで、やたら自爆が目立っていたし、これで墓穴掘ったと言っても過言ではないだろう。しかし、こんだけ派手な試合を最後はスモールパッケージからクビ固め、そしてされをリバースしてという展開にもっていって、どっちが3カウントったんだか、リングアナもわかんなかったらしく、

15分....とコールした後、レフェリーの判断を見て「横須賀亨の勝ち」とコール。またしても神に見放された堀口、惜敗に悔しがる事しきりだった....

第5試合 吉野.土井.PAC 対 YAMATO、鷹木.サイバーコング

今回のお目当ては実を言うとYAMATO一本に絞っていたのだが、前日の試合でPACのあまりにすばらしい空中弾にすっかり魅了させられてしまい、ついつい肩入れしてみてしまった。

しかし、もうこの若さでオリジナルムーブを作ってしまっているのは本当に凄い。その場跳びのシューティングスターとか、有り得ない回転するし.... 一方のKAMIKAZE(鷹木達)は前半こそパワーに勝る鷹木&コングの力で主導権を握るが途中からこれも神戸で対決の待つ吉野がチャンプのYAMATOをターゲットにとらえるとここからがローンバトルに。YAMATOはしかし、やられていてもスターのオーラが消えない。考えてみればCIMAなどを欠場させて全くその穴を感じさせないというのは凄いとしか言いようがない。やっばり格好は今風の兄ちゃんなんだけど、この日こそ見せなかったが、CIMAをしめおとしたスリーパーはもはやYAMATOの代名詞になっているし、やられていても決して劣勢に立っているように見えない。

そしてこのローンバトルを耐え抜いた事が奏功して、パワーファイターのふたりが温存していた体力を爆発。特にこの中にあってサイバー128キロ、鷹木だって100キロ超えで、しかも太ってこの体重なわけではないからまあパワーが桁違い。こればかりは悲しいかな軽量級の多いワールド1(吉野たち)には致命傷になってしまった。

一度はPACが主導権を取り返し、コーナー最上段からのシューティングスター(余談だが、ライガーというよりリバプールで風になった人だよなあ、この動きは...)は圧巻。気がつけば5試合しかないのに20分越え。時計も20時半を回っている。しかし軽量級の悲しさ故か決定打に至らず、逆にPACが捕まって、鷹木が今度はハルクのフィニッシュホールドでPACをピン。そしてこれみよがしにハルクをマイクで挑発するとハルクが出てきて舌戦を展開。

鷹木は「髪の毛だけやない。おまえの存在そのものを消してやる」と宣言。ひととおり挑発し終わると締めに入って、現.エースのYAMATOにマイクを要請。「チャンピオンの声が聞きたいだろう?」とあおると会場大歓声。「今度下関に来るときもチャンピオンのまま戻ってきます。応援お願いします」とこちらも礼儀正しい青年に戻って、締め。

マイクの使い方も堂に入っていてあきらかに昨今のドラゲーは変貌を遂げているなあと
感じずにはいられなかった。

そして試合後にはメインの勝者YAMATOたちのサイン会。メディコさんはTシャツを買ってサインを入れて貰い、ついでにメディコさんがサイン会後のYAMATOに記念撮影を頼むと「本当はいけないんですが」といいつつ、カメラに納まってくれた。まあスターレーンだとこうはいくまい。

いや、しかし、全くノーマークでここまでのものを見せられては恐れ入ったとしかいいようがない。テレビマッチの後のいち地方大会なんだから、手を抜いててもおかしくないのに一切そんな事がない。気がついたら、会場の風景は闘龍門時代とはまるでちがっていた。客層も老若男女、バランスがいいし、マニア層と初心者、が渾然一体。かつてのように既にできあがっている空気ではなく、観客と選手がいちから空気を盛り上げていく感覚はライブでないと味わえない。見た目で敬遠している人は絶対損している。それはがむしゃらとぶつかればドラゲーには行かないけど、GRAYが「対戦相手」ならドラゲーでしょ。そしてその選択(別にGRAYを見に行くつもりはなかったけど。てかきている事すら知らなかったし)は間違っていなかった。とにかく内容的にもすばらしかった。みなさん、ありがとう。

でも梅雨時期に冷房切られると体力的にはかなり消耗した....なので目覚めて書き上げました....天然サウナだもんなあ....

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