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[プロレス観戦記復刻版] 全日本プロレスサマーアクションシリーズ下関大会(97.7.15)

2018/06/10

全日本プロレスサマーアクションシリーズ下関大会(97.7.15 海峡メッセ下関)

一か月ぶりのプロレス観戦。今年初の男子プロレス観戦は約3年ぶりになる全日本。下関での開催は実に5年ぶり。ところがこんな時に限って体調が思わしくない。そのうえ仕事終わりでそのまま休まずに会場に直行したので、着いたとたんヘロヘロになっていた。あろうことか試合中に眠りこけてしまう始末。リングサイド席だったらつまみ出されていたかもしれない。

第1試合 志賀賢太郎 対 浅子覚

のっけから派手な空中戦でスタートした試合。グラウンドで始まって手数を少なくして、気迫で勝負するような古き第一試合の形はもう見られないのだなと思うと、少し寂しくなった。

ただしなんでもかんでも騒ぎ立てる都心の大会と違って、地方大会の全日本は単純に技のすごさに感嘆して湧いていたように私には見えたので、そこが幾分救いになったかなと思う。今のようになんでもかんでも湧くようになってからの全日本(スターレーンなど)の雰囲気は正直好きになれなかったので、これには好感を持った。

そんな雰囲気の中繰り広げられた両者の試合はやはりメインとの説得力の違いは段違い。つまり同じ技をメインイベンターが使うのと、若手が違うのとでは説得力が違うと思うのだ。それがわかっただけでも収穫だったと思う。

とはいえ、派手な技の羅列は退屈で中盤から寝てしまった。試合は浅子が勝った。でも志賀はいつまでこうした位置にいるのかなあ?

第2試合 菊池毅 対 井上雅央

井上といえば下関でのカート・ベイヤーのデビュー戦の相手をつとめ、さよならデストロイヤーシリーズ博多大会では、カートの父・デストロイヤーともシングルをやっている。なにげにデストロイヤー一家とは縁深い選手である。

この試合は比較的ごつごつしていたのだが、試合自体はまたしても睡魔に勝てず覚えていない。結果的には菊池が勝った。井上の土俵で勝負したような印象が残った。

第3試合 ジャイアント馬場&ラッシャー木村&百田光雄 対 ジャイアントキマラ&永源遥&泉田純

休憩前が「明るく、楽しい」試合。ファミリー軍団対悪役商会のおなじみのカード。そういえば隣のお客が「〇―ソンのババアがいい席ですよ、とか言っていたけど、こんな一番後ろの席じゃないか」と文句を言っていた。まあ私なんかは値段なりの席に座っている自覚があるのだが、そうでない人もいるということだろう。ちなみにこの当時私はロー〇ンで働いていたので、まさか隣の席にその「ローソ〇」の店員がいるとは思っていなかったのだろう。口は災いのもとだなあというのをつくづく思い知った。

ちなみに最後列とはいえ、南側の中央だったので、見にくさはあるにせよ悪い席ではないと思うのだが(笑)

試合はキマラの体重が乗ったボディプレスで木村が圧殺刑。しばらく立てないくらいのダメージを負った木村に会場から非常なマイクコール。いや、あの様子だとしゃべるのも無理だろと思ったが、そこは木村もプロ。気丈にマイクを持ったが、そのころ馬場さんはさっさと控室に戻っていた。そこも非情な感じがしたのだけど、お客の反応も木村さんを気遣う感じがしなくて不快だった。

確かにネタはいつも通り「下関といえばふぐですが・・・」とおんなじだったけど、それでも丁寧に「下関の皆さん、今日は暑い中多数のご来場誠にありがとうございました」と一言、一言を丁寧に絞りだした木村さんのマイクには感じ入るものがあった。ミスターヒトさんのお店で食事中にも関わらず、嫌な顔ひとつせず、サインをしてくださったことを思い出した。

やはり木村さんは時を経ても誠実だったのだ。

第4試合 馳浩&池田大輔 対 渕正信&小川良成

馳は新日を引退という形で退団。国会議員当選後は全日本に所属という形で試合をしていた。もともとジャパンプロレス時代に全日本でデビューのあいさつをしている関係もあるので、全日本はいわば馳の源流でもある。ジャパン勢は契約を反故にして新日本にUターンしたため、当時新弟子だったとはいえ、当初は馬場さんが馳をリングに上げないのではと思っていたが、意外とすんなり溶け込んでいるのが不思議だった。

隣の席で文句を言っていた人たちはなぜか池田のことは知っていたが、その割には全日本の常連外国人選手のパトリオットを、新日の所属レスラーだと思っていたらしく、妙にとんちんかんな知識を大声で披露していた。

新日時代と同様に馳はTシャツを脱いで会場に投げ入れる。池田はバトラーツ時代と同様に、水噴きをして入場。対す渕と小川は特に気負わない感じがした。注目は立ち上がりで、新日時代だと低いタックルからバックをとることが多かった馳が、手四つから試合をスタートさせていた。別にこれも新日本時代にやっていなかったわけではないのだが、相手が渕だからか?不思議と全日本っぽくみえるから不思議だ。

身体も議員兼業ながら以前よりも厚みを増しているし、トレーニングを欠かしていないことが一目でわかる。その馳と渕がひとしきりこってりしたグラウンドの攻防を展開した後は、池田にスイッチ。池田とはツープラトンで淵の鬼っぷりのお株を奪うかのような厳しい攻撃をみせていく。

ただし、このメンツの中では経験が乏しい池田は敵陣につかまってしまうことが多い。池田も蹴りと関節技で流れを変えようとするが、決定打にはならない。このあたりが落ち着いて対応できるようになったらなおいいんだろうなあ。隣の席のお客が「池田の蹴りは橋本真也ばりの破壊力」といっていたが、蹴りのタイプ違うと思うんだけどなあ(笑)

粘る池田と馳を振り切った渕が、バックドロップで池田を仕留めた。すべての攻撃を受け切って最後は勝つというにはプロレスのセオリー通りの内容だった。全日特有の受けの強さを十分見せてくれた試合だったと思う。

第5試合 スタン・ハンセン&ジョニー・スミス 対 ジョニー・エース&本田多聞

ちなみにこの試合前に、私の席の後ろを大きな影が通ったのだけど、誰かと思ったらスタン・ハンセンだった。眼鏡をかけて小さくなっていたので、お客も気づいていなかったが、この試合でいざ入場となると、スイッチが入ったいつもの荒々しい浮沈艦の姿で登場したのだから、さすがプロ!

「普段着」では決してリングに現れないハンセンのダンディズムを感じた気がした。しかし、普段通りだったのはここまで。エースが若い多聞のサポートに回って成功していたのとは対照的に、スミスのサポートにとどまってしまったハンセン。なんか一歩ひいてしまったことが試合の明暗をここまで分けるとは思いもしなかった。

昔なら我先にと暴れまわる浮沈艦が、サポートにまわった違和感もさることながら、フィニッシュもスミスのムーンサルトに譲って、自身の代名詞・ウェスタン・ラリアットは予告どまり。最初と最後の入退場時にだけ、あれ狂うスタン・ハンセンが見られたけど、それだけだった。

第6試合 三沢光晴&秋山準 対 小橋健太&マウナケア・モスマン

四者とも気合の入り方が半端ない。超世代軍(三沢光晴&秋山準)対GET(小橋健太&ジョニー・エース&パトリオット&マウナケア・モスマン&ジャイアント・キマラ…モスマンとキマラは準構成員)という図式が観客にとって新鮮だったのかもしれない。この時代、超世代軍も形骸化しつつあったけど、3年前ならもともと同じ輪の中にいた三沢&秋山と小橋が対角線上にいるのだから、それはそうだろう。若手にチャンスを与えようという姿勢はハンセンと同じだったけど、三沢も小橋も自分がガンガン前に出ていっていた。それに負けじとモスマンも秋山もガンガンうってでる。だから試合は非常に白熱した。

見ていくと、くしくもでてくる技が第一試合と酷似していたのだが、技の説得力については段違いだった。一発一発に「おおー!」というどよめきが起きるのだ。この雰囲気は第一試合では決してみられなかった。やはりメインイベンターがやるとこうも違うものか。

モスマンも必死で食い下がったけど、最後は秋山のノーザンライトでカウント3。まだまだGETと超世代の差は縮まっていない感じがした。

第7試合 川田利明&田上明&大森隆男 対 スティーブ・ウィリアムス&ゲーリー・オブライト&ザ・ラクロス

ウィリアムスとオブライトはともに新日本経験者だが、ハンセン同様もう全日本の一員という感じがしているから不思議だ。TOP(トライアングルオブパワー)のセコンドには池田大輔が付き、オブライトから「ブラザー」と呼ばれていた。

対する聖鬼軍には小川・菊池がついて対抗戦ムード満々。ただし試合は間延びしてしまい、長いだけの試合になったのは残念だった。大森はこの中で結果だそうと必死になっていたけど、結果が付いてこず敗退する結果となった。

個人的にはマッチメイクにもう一工夫ほしかったところ。ただ観客は非常に満足そうに帰路についていたので、これでよかったのかな?いかにも地方大会らしいといえばそれまでだけど。

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